お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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2018年3月日録1

3/1(木) 吉田病院の子ども支援チームの月例会で里親制度について専門家の方から話していただいた。里親と一言で言ってもいろいろなタイプがあり、施設からの短期ホームステイのみを受け入れる方から、年単位の養育里親(戸籍は入れない)、特別養子縁組の親(戸籍を入れる)まで、バリエーションがある。実子がいる里親もいない里親もいるそうだ。子どもの養育で悩む場面ももちろんあるが、里親専門相談支援員がバックアップしてくれる。研修やサロンなどもあるそうだ。子どもが家庭で生活するなかでこそ、将来築く家庭のモデルを持つことができる、とのお話に納得した。球磨地方は里親が多い地域と聞いてうれしく思った。僕もいつか里親になるかもしれない。 
3/4(日) しずくは先月の8ヶ月健診の際にまだお座りができていなかった。健診の通過ラインぎりぎりということで心配していた。最近はお座りの姿勢で数秒過ごせるようになってきていたが、まだ支えが必要だった。
  ところがこの日「しずくが自分でお座りしてるよ」と美紗さんが言うのでビックリした。写真に撮ろうとこちらが構えるときにはしないのだが、ふと見るとたしかにあたりまえのようにお座りの姿勢でいる。あまりにもあっけなくやってしまうので、なかなか気づかないほどだ。子どもはいままでできなかったことを、ある日突然にサラッとできるようになるので不思議だ。
3/6(火) 美紗さんの友人といっしょに家族で東京ディズニーリゾートにいった。遊園地としても、食事や買い物の施設としても、文化施設としても優れているが、アニメーション作品のすばらしさがあってこそこそ引き立つ場所だと思う。なのでアニメーション作品をじっくり観たうえで行く方がおもしろい。やすみや美紗さんが好きなので僕もディズニー作品をだいぶ観たが、おとぎ話の知恵を換骨奪胎して、映像と音楽と結びつけていて、すばらしいものが多い。イマジネーション(いまはないものをありありと思い描く力)が施設のテーマだが、芸術的な創造性はたしかに未来をたぐりよせる原動力なのだろう。やすみは好奇心全開になり、響の語彙も増えたので、教育的にもいいのではと思う。
3/8(木) 宮崎県と鹿児島県の県境にある火山「新燃岳(しんもえだけ)」の噴火については東京で知った。友人が心配して電話をくださったのだ。僕はそのときは噴火があったことすら知らなかったので、全然気にしていなかった。でもインターネットで調べたら鹿児島空港発着の飛行機が欠航になっているので驚いた。さらには火山の噴煙が遠く離れた人吉市でも見えたとのことで、さらにビックリした。
  幸いにして人吉市の被害はなかったようだし、僕たちの帰りの飛行機も無事に飛んだ。でも飛行場から駐車場に送迎してくださった人は、噴火の日に羽田から鹿児島に向かう飛行機に乗られていて、福岡空港に着陸になったそうだ。「いちばんかわいそうだったのは、修学旅行の子どもたちだった」とその方は話されていた。僕たちの身近に自然災害はあり、フッと突然に現れてくるのだと感じた。

 

写真1〜3は東京ディズニーリゾートに行った際に撮った写真です。 


写真1 シンデレラのイスに座って興奮するやすみ。

 

写真2 「グーフィーの家」。細かく作り込んである。

 

写真3 映画『インサイド・ヘッド』の「かなしみ(sadness)」と。人間の基本的な5つの感情を擬人化したキャラクターの1つだ。美紗さんが好きなのだが、見た目も似ていることに気づいた。

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2018年3月日録2

3/13(火) 市町村の保健センターで「こころの相談」を受けた。「こころの相談」は村民が無料で精神科医に相談できる仕組みで、使う側にとってとても便利な制度だと思う。扱える案件も幅広く、子どもから高齢者までの精神科全域はもちろん、それ以外でも精神的な要因が関与していれば相談に乗ることができる。僕のような医療者の側からしても、病院に受診する前の段階で関与できるので、もし受診されるとしても診療がしやすい。また地域でどんな問題が起こっているのかを知ることのできる貴重な機会だ。「こころの相談」などの枠組みで対処できるようになったため、最近ではお休みどころに来られる相談の案件は少ないが、相談活動を自分の基本に据えることで、僕は狭い意味の精神科医療の外側で起こっている問題に関わることができるようになった。その意味で相談活動には医療者にとっての勉強の意義があると思う。
3/14(水) 友人たちの子どもがそれぞれ大学に合格したのでお祝いの食事会をした。食べ放題のお店でしゃぶしゃぶをご馳走したのだが、いっぱい食べている若い人たちを見ていて思い出した。僕が高校生や大学生のときにハンセン病療養所に行ったら、入所者の人たちが「若い人は食べなあかん」と言ってこれでもかとばかりに食べさせてくれた。とても食べきれない量だったので、「なんで皆さんこんなに食べろ食べろと言うんだろう?」と不思議だった。でもいま食べさせる側に回ってみると、自分が食事を控えてでも若い人たちをお腹いっぱいにしてあげたくなる。人間には次の世代に何かをあげたいという本能がきっとあるのだろう。そして若い人には「こうやって人生の先輩たちにいろいろしてもらった」という思いを持って生きていってほしいと思う。その信頼感が困ったときの「助けの綱」になるから。
3/15(木) 人吉市にある児童発達支援事業所「スイスイなかま」(〒8680081熊本県人吉市上林町1178-7、電話0966243288)を同僚と訪問した。僕が嘱託医になっているので、年に2回は訪問の機会がある。この日は年度の最後の日で、子どもたちは卒業制作としてサンドウィッチを作っていた。スイスイなかまは球磨地方で最初の療育機関であり、症状の重い子どもたちも受け入れながらゼロから工夫してきた厚みがある。「視覚支援」「構造化」といった療育のキーワードも実践されているが、それ以上に生活全般の課題について評価しながら問題点を抽出し、見立てを行い、そのうえで支援を行うという基本がしっかりしているところがすばらしい。訪問の度にこちらが勉強させていただくばかりであり、申し訳ないような気持になった。
  中学校の授業に行った。今年度は精神科外来に多い子どもの病気を中心に話しており、発達症や不登校、支援クラスなども正面から取り上げている。昨年度までとは全然違うので、やってみないと結果がどうかはわからない。生徒さんたちが書いた感想をあとで送っていただけるので、それが楽しみだ。
  また病気の話も大事と言えば大事だが、それ以上に「違う人たちとどう折り合いをつけて生きていけるか?」ということの方がもっと大事な課題だ。そこが授業に抜けていたので、次の授業の機会には補充して臨みたい。
  人吉市にあるホテル「華の荘(はなのしょう)リゾートホテル」(〒8680044熊本県人吉市東間下町3316、電話0966221126)には家族風呂がある。家族風呂に行くと子どもたちが喜ぶので、ときどき行くようになった。温泉に行く際にいつも思うのが、「そのまま食事もできれば助かる」ということだ。子どもたちは遊んだり、気が散ったり、好き嫌いがあったり、こぼしたりするので、食事を食べさせるのが一苦労になる。温泉でくつろいだ気分のままで食事に移れるとスムースに進みやすい。そう思っていたら、華の荘にレストランがあることに最近美紗さんが気づき、ますます行きやすくになった。家族風呂のある温泉が市内にいくつもあることは、人吉市の贅沢なところだと思う。
3/18(日) 職場の同僚から「五木村に木をテーマにした子どもの遊び場ができた」という話を聞いた。五木村には最近ぜんぜん行っていない。久しぶりに出かけることにした。人吉市からは車で30〜40分の道のりなのだが、運転してみて改めて気づいたのが、人吉市からでも「山また山の奥地」であることだ。現在の整備された道路でもそう感じるのだから、川沿いのくねくね道を進んでいた昔はさぞ遠かっただろうと思う。
  五木村に着いてみると、交通規制をしている。たまたまこの日が自転車レースである「九州チャレンジサイクルロードレース」の日だった。午前中から夕方まで、さまざまなクラスの人たちが急坂を含む難路に挑戦していた。僕の病院の同僚も出場したそうでびっくりした。
  子どもの遊び場は五木村歴史文化交流館「ヒストリアテラス五木谷」(〒8680201熊本県球磨郡五木村甲2672番地58、電話0966372121)という建物のなかにある。この建物は基本的には郷土史の資料館なのだが、物産館とカフェレストランと子どもの遊び場とミニ図書館が一体となっている。教育と遊びと歴史という取り合わせは面白いと思った。資料館の山の暮らしの展示を見ていると、水上村に住んでいた時に納屋にあった林業の道具があったり、近所の末男さんから聞いた「木ん馬(きんま)」での材木の搬出作業が展示されていたりして、懐かしかった。五木村は96%以上が山林という「山の村」だが、水上村の山間部の暮らしぶりと共通する部分が大きいと思った。
  子どもスペースである「いつきむら こどもかん」は聞いていた以上に徹底して木の空間だった。オモチャはもちろん、壁や床も気のおもしろいデザインになっている。木の香りのせいか、すごくリラックスできる。ボールプール、おままごとセット、楽器などに加えて茶室まである。しかも未就学児は無料だ。子どもたちが木に接する機会は現在では少ないので、木肌の感じや香りなどと自然と親しめる場所は貴重だ。なによりも子どもたちが帰りたくないと言って泣くのが、優れた場所であるいちばんの証拠だと思った。

 

写真4 生後10ヶ月のしずくはテーブルの上の物を次々落とすようになった。

 

写真5 庭の水仙が咲くようになった。

 

写真6〜14は五木村歴史文化交流館「ヒストリアテラス五木谷」で撮った写真です。


写真6 外観。主要道のすぐわきにある。

 

写真7 子どもたちはボールプールが好きだ。

 

写真8 木でできたボーリングもある。

 

写真9 木のおもちゃがいっぱいある。

 

写真10 なかにあった絵本『マーシャとくま』(E・ラチョフ絵、M、・ブラートフ採話、うちだりさこ訳、福音館、1963年)。素朴な話であるが内容は非常に高度であり引き込まれる。

 

写真11 現代的な茶室まである。

 

写真12 建物の一角にあるレストラン「キナイカフェ」(「来ない」はおいでという意味の方言)では地域の食材を生かした料理を食べられる。

 

写真13 資料館には山林文化の展示があり、水上村に暮らしていたころが懐かしくなった。

 

写真14 「川辺川ダム」の問題の展示もある。この実現しなかったダム計画のために村民の絆はズタズタになった。普通なら地域は崩壊するはずだが、ダム計画が白紙になったいま、五木村からは活気が伝わってくる。ダムの跡地の活用もうまくいっているようだ。

 

写真15 ダムの跡地にある公園「五木源(ごきげん)パーク」。遊具が充実している。

 

写真16 五木源パークには小川もある。

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2018年3月日録3

3/20(火) 山江村と相良村のスクールソーシャルワーカーをされている川上恵さんが3月いっぱいで辞められると聞いた。遠方から通勤されていてずっと続けるには無理があり、いつかはこの日が来るとわかっていた。それでも残念だ。僕が子どもの地域支援についていちばん多くを教わった方だ。養育困難や虐待ケースについても支援資源をたくさんご存じで、いっしょにケースに関わるなかで勉強させてもらった。
  川上さんは子ども分野のソーシャルワーカーとして雇用されていたが、果たされていた役割はそれにとどまらない。高校を卒業したあとの青年期の支援にも関わったり、保護者の課題への支援も行ったり、地域の職場のメンタルヘルス問題への対応もされていた。子どもから高齢者にまで対応可能な地域全体を視野に入れて動く支援者(コミュニティー・ソーシャルワーカー)であり、川上さんのようにオールラウンドに動ける人こそ、支援人員の少ない小都市や地方で特に必要だ。川上さんは支援者間でのモデルになり、いまでは同じような動きを目指す若い人が何人もいる。
  僕がいつも残念に思うことは、「先駆者には十分に光が当たらない」ということだ。未知の分野を切り開く大変な役割を果たしておきながら、収穫は他の人に任せるという方が多い。いまからスクールソーシャルワーカーの社会的な評価が高まっていくときになって身を引くのが川上さんらしいところだ。先駆者はチャレンジ精神が旺盛で、問題解決が軌道に乗った頃には物足りなくなってしまうのかも知れない。
  僕は種まき人こそもっとも評価されるべきだと思うし、川上さんは球磨地方の大恩人だと思う。また人生のどこかでいっしょに仕事をできればと思うが、川上さんと出会うためには僕が新しい分野にチャレンジし続けないといけないのだろう。先駆者は自分が必要とされる社会の裂け目を直感的に見つける。川上さんがどんな分野にこれから関わられるのかが楽しみだ。僕としては若手の育成にもっと携わっていただきたいと思う。
  吉田病院のスタッフとハローワークの方とで話し合いを持てた。精神科領域では就労支援がとても大事になっている。逆にハローワークに行く方で精神科の支援が必要なこともある。相互の情報共有をしたうえでの協力しての就労支援が不可欠だ。ハローワークの職員さんがとても熱心で、勉強会に来てくださったり、集まりを企画してくださったりするので非常にありがたい。今後は連携を制度化して公式に協力できるようになれば、ますますすばらしいと思う。
  中学校で授業をした。いままでと違って今回は僕が話したあとにグループワーク形式で進めることになった。病院の子ども支援チームの仲間が10人ほどで参加してくれ、生徒6〜7人のテーブルごとにファシリテイターとして付いてくれた。初めての試みだったのでうまくいくかが心配だったが、子どもたちが予想以上に積極的で良かった。ただ講義を聞くだけよりも、スタッフと直接関わった方が、子どもたちにもおもしろいのではと思う。スタッフにとっても子どもたちと触れ合える貴重な機会だった。
3/21(水) ピクサーが製作した映画『リメンバー・ミー(原題Coco)』(監督:リー・アンクリッチとエイドリアン・モリーナ、2017年、アメリカ)を家族で観に行った。ピクサーのすべての映画に言えることだが、ストーリーがオリジナルであり非常に練られている。また画像も音楽も素晴らしい。贅沢なことに一本の映画のなかで現代文化の最先端をまとめて味わうことができる。
  あらゆる意味で質の高い映画だが、あえて言うなら「永遠の映画」ではない。永遠の映画はこちらが観ようが観まいがひとりでに登場人物たちが生きているような気がしてくるが、リメンバー・ミーは若干だが人工的な感じがする。完成された映画には、製作する人の個人的な経験や人生のテーマ、過ちからの学びなどが「隠し味」として織り込まれている。直接は表面に出ないそういった背景が、映画をほんとうに生きたものにするのだと思う。
3/22(木) 美紗さんが金魚を大好きなので、少しづつ買い足している。前日に家族で宮崎市の金魚専門店「アクアプラン金魚館」(8800031宮崎県宮崎市舩塚3丁目19、電話0985248474)に出かけた。小さな店舗なのに、毎回新しい種類が入っていて驚かされる。金魚に興味を持って質問すると、店主の方はいくらでも答えてくださる。金魚は長く生きるので(数年〜数十年)、ていねいに育てられたものを買うのが大事だ。
  ところが困ったことが起きた。買ってきた金魚をすでにいる金魚と同じ水槽に入れたのだが、翌朝起きてみると新しい金魚が古い金魚数匹に追い回されている。僕は知らなかったが、環境変化やストレスがかかった際に、金魚は特定の個体を追い回すことがよくあるそうだ。そこで別の水槽に移してみたのだが、今度はいじめられていた金魚が他の金魚を追い回してしまった。美紗さんとあれこれ入れ替えてみて、やっと水槽の中が落ち着いた。結局のところ、「同じ種類の金魚で、同じくらいの大きさのものは、いっしょに飼いやすい」という原則が当てはまる。金魚に関しては、あまり多様性を好まない性質があるようだ。

 

写真17 「九州チャレンジサイクルロードレース」。公式の自転車競技をまじかで見たのは初めてだったが、トップ集団はものすごいスピードで走り去っていった。

 

写真18〜19は宮崎市にある金魚専門店「アクアプラン金魚館」で撮った写真です。


写真18 店舗の外観。自宅の隣に設置されている。

 

写真19 店内には行くたびに新しい種類の金魚がいる。

 

写真20 買ってきた「東錦(あずまにしき)」を「らんちゅう」たちの水槽に入れたら追い回されてしまった。

 

写真21 あわてて他の水槽に移した。

 

写真22 試行錯誤して、最終的な金魚の組み合わせと水槽の配置が決まっていった。

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2018年3月日録4

3/22(木)の続き 吉田病院の子ども支援チームの「発達症勉強会」で、小児科医である澤田貴彰さんをお招きした。水俣市立総合医療センターという水俣・芦北地域の中核病院に現在は勤務されているが、病棟に院内学級があるとのことでとてもうらやましかった。「不登校診療に対する小児科的アプローチの現状と未来 〜県南地域の連携を考える〜」というタイトルでお話しいただいたのだが、非常に含蓄ある内容だった。要点のみを列挙してみる。
   峙立性調節障害」は小学校高学年から中学校にかけての児童に多い病気。代表的な症状には朝が起きられない、朝の食欲不振、全身倦怠感、頭痛、立っていると気分が悪くなること、立ちくらみ、などがある。4靄榲に循環器疾患であり、思春期の身体の成長に身体機能の発達が追い付かないのが原因。い靴し心身症でもあり、症状や経過は心理社会的な要因に大きく影響される。ゼN屠,砲麓隻其軌蕁非薬物療法、学校への指導や連携、薬物療法、環境調整(友人・家庭)、心理療法がある。水俣市立総合医療センターでは不登校児への入院治療も行っている。入院治療の対象は起立性調節障害の子どもだが、大半が発達症を合併している。入院中は看護師がスケジュールをプリントにして本人に渡している。治療は4段階に分かれるが、医師・看護師・院内学級の教師などで話し合いながら、ステップを進めている。再入院のケースもなかにはあるが、ほとんどのケースで登校(定時制高校・適応指導教室を含む)が可能になっている。心身症の側面が強い重症の起立性調節障害のケースや、合併する発達症が複雑なケースなどでは、小児科と精神科の連携支援が望ましい。小児科と精神科の連携はこれまで十分にはされておらず、これからの課題である。ほかにも小児科と精神科の連携が必要な病気にてんかんがある。
3/25(日) 住んでいる地域の道路掃除のあとにお花見があり、家族で参加した。妻は隣保班の班長をしているので顔見知りの人がいるが、僕は地域の人たちをあまり知らない。お花見ではゆったりと食べたり飲んだりしながら知らない人とお話しできるので、とてもありがたかった。近隣の人に普段は予想できなかったキャリアがあったり、意外なつながりがあったりして、おもしろかった。僕が済んでいるのは「鬼木町(おにぎまち)」の「前平(まえびら)」という地区だが、前平地区は独自の自治組織を持っており、地域交流も盛んなのだそうだ。年に数回だけでも地域の人たちに会っておくのは重要だと水上村に住んでいた際に学んだ。普段は意識しないが、災害などの有事が起これば地域とのつながりがどのぐらいあるかが問われる。
3/30(金) 以前から息子の響の言葉の発達の遅さが気になっていた。僕が発達症の子どもたちを多く診療しているので、つい「自分の子どもも発達症ではないか?」と考えがちな面もある。ただ3歳になりたてのいまも、「ジュース」や「ごはん」などと言わずに指さしで取ってもらおうとしたり、「これ」と言わずに「こっち」と言ったり、「何歳?」と聞いても答えられなかったり、「ん?」と思うことが多い。心配してつい叱ってしまうことがよくある。
  僕があまり叱るのを見て、美紗さんが「悩むぐらいなら受診させてみたら?」と言ってくれた。子どもの言語発達支援を専門にしている言語聴覚師の魚住さんのことが思い浮かんだ。さっそく魚住さんにみていただくことを頼んでみたが、予約が多くて7月になりそうだ。不思議なことに家族以外の専門家に相談しただけで、だいぶ安心した。「もしかして・・・では?」という思いに家族は悩まされる。人に相談すること自体が不安を減らしてくれることがわかった。

 

写真23 ズボンをはかずにお姉ちゃんのブーツをはいて遊ぶ響。

 

写真24 鬼木町の前平地区のお花見。皆さん子どもたちに声をかけてくださったりお菓子をくださったりした。

 

写真25 お休みどころのすぐ隣に桜並木があり、食卓から桜の花が見える。

 

写真26〜28は福岡市にある水族館「マリンワールド海の中道」に行った時の写真です。


写真26 建物の形が古代の劇場のようだ。

 

写真27 水槽1つ1つに絵のような鮮やかさがある。

 

写真28 タッチングプールもある。

 

写真29 水族館のそばにある公園「海の中道海浜公園」にはたくさんの遊具があるが、入り口近くにあるこのトランポリン「くじらぐも ふわんポリン」だけで子どもたちは1時間ほど楽しんでいた。

 

写真30〜31は福岡市にあるテーマパーク「かしいかえん シルバニアガーデン」に行った際の写真です。


写真30 庭園と遊園地が一体化している。

 

写真31 体を動かして挑戦するアスレティックスもある。

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療育ネットワーク会議の全体会に参加する 2018年2月12日(火)

  療育という分野は発達症の子どもの支援に欠かせないものです。医療が主に診断や治療を求められるのに対して、療育には対人交流の支援や日常生活動作の支援、学習支援、保護者支援など当事者の生活にかかわるさまざまな支援が求められます。幅が広いだけに、当事者の問題の「何を重視して、何から応援するのか?」という考え方で違いが出ます。ひとことで療育と言っても内容は多様であり、悪く言えば質がバラバラな面があります。
  僕は療育ネットワーク会議の検討会に毎月参加しています。これは地域の療育向上を目標として議論する集まりで、10人以下くらいの集まりです。内容は毎月さまざまなのですが、「質の均てん化」が難しいというのはよく出る話題です。医療以上に療育が広い分野なので、制度で一律にしばるのが難しい面があるようです。また医療以上に数値化して評価するのが難しい分野なのでしょう。
  さて毎月の検討会とは別に、年に1回の全体会というものがあります。これは1年間のまとめの報告会といったものです。参加者も球磨地方の療育関係者はもとより、保健所、福祉課、保健センター、教育関係者、当事者家族、医療関係者、さらに県の療育センターや県庁職員まで含みます。今日の全体会には70人以上はいたのではと思います。
  療育関係機関の年次報告のあとに、地域の療育の課題を検討するグループワークがありました。テーブルごとに違った専門職が集まっており、僕は医療を中心とするグループのファシリテーターでした。「緊急性の高い課題は何なのか?」が議論のテーマでした。各グループの発表を聞きながら、印象的だったのは、行政・教育・保健・療育・医療のそれぞれの立場によって「緊急性の高い課題」が全然違ったことです。仮に医療の課題をテーマにしてグループワークをしても、ここまで差は出ないでしょう。
  療育という分野は多様な人が関わり裾野がすごく広いのですね。専門性ももちろん求められるのですが、当事者と家族を他機関につなぐような役割もあります。関係機関の連携の調整にも貢献できるでしょう。やりだせばやることは無数にあるのですが、一方でやらないようにしようと思えば何もしなくなってしまう面もあるのでしょう。療育分野の広さをどうとらえ、どこまでを療育の守備範囲として制度的に位置付けるかが、今後の発展のためのポイントでしょう。福祉・保健・教育・医療などと連携するうえで、「療育でしかできない役割は何なのか?」 という基本的な問いをじっくり考えることが求められていると思います。

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異業種との勉強会について 2018年2月18日(日)

  2月にはたくさんの勉強会に参加しました。話を聞くだけだったり、自分が話したり、事例提供をして参加者に考えてもらったり、グループワークのファシリテーターをしたりと参加の仕方もいろいろでした。資料の準備が大変だっただけに、ある程度ピークが過ぎてホッとしています。
  勉強会の意味は何でしょうか?参加していままで知らなかったことを知るということももちろん大事ですが、それが中心ではないと思います。ただ知識を増やすだけなら、自分で資料を読んだりする方が効率がいいような気がします。
  それでは他の人たちと集まって語り合いながら学ぶものとは何でしょうか?僕は「自分の頭を柔軟にすること」ではないかと思います。また「異文化の間を橋渡しできるような言葉を鍛えること」でもあります。
  異業種の人たちを議論を進めるうえでは、自分の専門分野の知識は「共通の前提」にはなりえません。誰でもが経験しているような「共通の前提」から自分の領域を説明できる「説明能力」が問われるのです。普段は自分のしていることを「人にわかるように話そう」と思いませんから、異業種の人と話す場があることは刺激になるのです。
  また異業種の人と事例を検討すると、分析の視点の違いや強調するアプローチの違いに目が行きます。普段は自分の世界の専門用語で事例をとらえて課題を整理していくわけですが、他の人の視点で考えさせられることになります。いわば強制的に異文化を体験させられるわけです。この「小さな異文化体験」をどの程度体験しているかによって、どの程度ほぐれていてかつ鋭くもある言葉を使えるかが決まってくるのだと思います。
  ですので異業種との勉強会において目標となるのは知識の獲得ではありません。むしろ頭に詰まった知識を血肉化することが勉強会の目標と言えるでしょう。そしてより「前提となる知識の少ない学問の在り方」に近づいていくことになります。その結果自分が特別ではないという気持ちに自然となります。
  異業種との勉強会では、自分が知らないことがたくさんあることを感じることができます。結局のところ、謙虚さの育成というのも勉強会の目標なのでしょう。違う世界観を持った人との関りにおいては、謙虚さが必要になるのですね。奥が深いなあと思います。

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2018年2月日録1

2/1(木) 前日に宮崎県えびの市にある食事処「田の神さあ」に出かけた。田園風景のなかにあるお店で、広い庭には馬や鹿がいる。店主の方が引退後の競走馬を預かってお世話することを長年されているそうだ。鳥居やお社(?)などもあって、レストランに見えないのがおもしろい。店内には大小2匹の犬がいるので、響も喜んでいる。
  たまたま娘のしずくの離乳食を持ってくるのを忘れてしまった。普段勢いよく離乳食を食べるので、そろそろ大丈夫だろうと思って卵焼きのかけらやポテトサラダ、茶碗蒸しなどを食べさせた。でも食後に吐いてしまった。その後も何度も吐いていた。まだ固形のものを食べるのには早かったようだ。
  それでわかったのだが、赤ちゃんはまだ胃腸が成長していないし、歯もないので、ドロドロのものしかうまく消化できない。個人差はあるだろうが、徐々に食べものを固めにしていくのは、消化機能の成長に合わせている。無理をすると吐いてしまうのだとわかった。僕は保健指導などを破ってみたくなる悪い癖があるが、やはり指導には意味があるのだとわかった。
  職場のメンタルヘルス相談を2ヶ所で受けた。最初は個別のケースの相談になるが、議論をしながら考えていくうちに、次第にメンタルヘルス対応の仕組み作りに問題が移っていく。産業医であったり、心の相談医であったりして僕も支援に関わるが、それはあくまでも臨時の支援であって、基本的には職場内部の担当者が継続的に関わっていくのが大事だ。
   その意味では職場の衛生委員会が活発になることが不可欠だし、衛生管理者が中心になって動くのが望ましい。職場に衛生委員会がなければ新たに立ち上げるのを応援するし、あっても活発でない場合は議論が深まるようにお手伝いをする。職員の健康問題は大事でやりがいがあるという気持ちを全職員に持ってもらうのが、職場のメンタルヘルス支援の究極の目標なのだろう。その方法を学ぶために、労働衛生の分野を系統的に勉強してみたいと思った。
  吉田病院の子ども支援チームの例会があった。同僚が子どもの早期支援について話してくれた。非常に感動的だったのだが、あとから思い返してみても、何が感動的だったのかを思い出せない。感動というのは、「そのとき、その場所、そのメンバー」でこそ生まれるもので、話された内容というよりもその場で共有された思いによるものなのだ。記録や再生が簡単になっている現代にあっても、やはり大事なものは記録できず、なまで味わうしかないのだろう。
2/4(日) 美紗さんが『フェリシーと夢のトウシューズ(ballerina)』(エリック・サマー、エリック・ワリン監督、2016年、フランス)という映画DVDを借りてきた。バレエの才能を持った女の子の話なのだが、破天荒な生き方にハラハラする。またバレエの舞踊の美しさにウットリとする。やすみは好きなことになると没頭するのだが、正座したままなのにも気づかず(?)見入っていた。舞踊に限らず芸術系の活動は、個性や才能の比重が大きく、「取りつかれたような」人しか活躍できない。それだけに憧れるし、表現活動をして生きていける人のことはうらやましく思う。

 

写真1〜2は宮崎県えびの市にある食事どころ「田の神さあ」で撮った写真です。


写真1 古民家レストランになっている。このあとしずくが吐いてしまった。

 

写真2 引退した競走馬が庭にいる。店主の方がお世話をしているそうだ。

 

写真3 人吉市の石野公園にて。響を岩の上に乗せると喜んだ。

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2018年2月日録2

2/6(火) 湯前町の「障がい者計画」を作る会議に参加した。当事者や家族に加えて、区長、民生委員、社協、保健師、福祉課、病院といった支援職が議論に加わる。皆さん控えめな方が多いが、話が盛り上がってくるとどんどん意見が出る。支援の充実から町づくりにまで話が広がって楽しかった。「単身の高齢者の増加」にどう対応するかが目下の最大の課題だ。
  球磨地方の中学校で授業をした。発達症の問題を正面から取り上げているので、うまく伝わったかが心配になる。今回は看護師さんもいっしょに来てくれたので、ひと言話してもらえてよかった。たとえ内容は忘れても、精神科スタッフの雰囲気だけでも子どもたちが覚えておいてくれたらありがたい。
2/7(水) 美紗さんの受診先の診療所のテレビを見ていて、台湾で大地震があったことを知った。台北に住んでいるチャンさんに連絡してみると、すぐに返事が来た。台北は被災地ではないそうだが、台湾東部は状況がひどく、寒さも強いとのことだった。「来週が台湾の新年だけど、とても残念だ」と書いてあった。熊本も震災の痛手はいまも続き、仮設住宅から出れない人もたくさんおられる。自然災害は防ぎようがない面があるが、とても心配だ。
  美紗さんが金魚が好きなので、最近金魚のお店に行くことが増えている。人吉市にも金魚のお店があるというインターネット上の情報を美紗さんが見つけたので、出かけてみた。携帯電話のマップ機能ではうまく着かず、やっとたどり着いたのが、「アクアリューム」(〒8680086熊本県人吉市下原田町字瓜生田439、電話FAX0966242787 )だ。地味な外観だが、店内の魚はとても充実していて、初めて見る種類の金魚が多かった。美紗さんの好みの「らんちゅう」に加えて、「土佐金(とさきん)」の金魚も1匹買った。だいたいどこの金魚屋さんも「採算よりも金魚好きを増やしたい」といった気持ちで運営されていると聞くが、アクアリュームの店主の方も熱心に説明してくださった。自分の住む地域に専門店があるのはありがたいことだ。
2/12(月) 子どもたちを連れて熊本県北部のテーマパーク「グリーンランド」に遊びに行っていたが、朝起きてみると雪で一面真っ白だった。日中も雪が舞い、結局帰るころには高速道路が通行止めになってしまった。八代から人吉が通行止めだったので、八代の手前の宇城氷川インターで降りたが、主要道の国道3号線には大渋滞が発生していた。僕たちは「いま進もうとしてもだめだ」と思い、引き返して温泉に入ったり食事をしたりして、夜が更けるのを待った。そのころにはやっと高速道路の通行止めが解除されたが、いざ高速道路を走ってみると、雪がどんどん降っていて、道路が白くなっている。高速道路で雪が積もると大事故になるリスクが高くなる。自然の変化に対して人間は弱いんだなぁとつくづく感じさせられた。
2/13(火) 朝に息子の響をいつものように起こした。しばらくして響がゲッゲッと吐き出した。ツバしか出ないが、何回も吐く。しかも両目が左側に寄り、意識が遠のいている。さらには左手足がけいれんしだした。県の救急相談に電話したが、救急車を呼ぶことにした。美紗さんが付き添い、僕はやすみとしずくを保育園に預ける準備をした。響は入院になるだろうと思って荷物も用意したが、結局自宅で様子観察になった。子どもは胃腸炎に関連してけいれんが起こることがあるそうだ。予後は良好とのことだが、家に帰っても響がぐったりしているので落ち着かなかった。子どもは急に病気が悪化することがあるので心配だ。

 

写真4 今年は何度も雪になった。

 

写真5 初めてタイヤチェーンも装着した。

 

写真6 美紗さんが新しく金魚用の水槽を買った。

 

写真7 小さな金魚たちが泳いでいる。「らんちゅう」という種類だ。

 

写真8 しずくはこのポーズをよく取る。

 

写真9 熊本県荒尾市にあるテーマパーク「グリーンランド」にて。雪が舞って冷え込み、歩くのは大変だった。

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2018年2月日録3

2/14(水) 相良村で民生委員の方たちを対象に認知症の困難事例の支援についてお話しした。民生委員の方たちは地域の実情に詳しく、困難事例の第一発見者になることも多い。ヴォランティアだが大変な役職だ。認知症の問題だけでなく、山間地の高齢者世帯の支援や、免許を返納した人たちへの移動支援などにも話題が広がった。認知症の人たちの生活支援は、医療や介護だけの問題ではなくて、地域全体で議論しないといけない社会問題だと思う。
2/15(木) 「こころの健康アトバイザー事業研修会」の事例検討型の勉強会に参加した。こころの健康アトバイザーは学校に心配なケースがあったときに、アセスメントしたりアドバイスしたりするためのスタッフだ。小児科医・精神科医・臨床心理士・保健師などからなる。僕は今年度から加えてもらった。
  勉強会では担当の学校の先生たちといっしょに事例の支援を発表したり、参加者にグループワークをしてもらったりした。医療者の視点や言葉と、教育者の視点や言葉は違うので、事例検討をしながら互いの強みや専門性について知っていただければ、というのが僕の願いだった。結果的には議論が発展して、各テーブルから違った意見があがってきてよかった。グループワークは正解を出すためのものではなく、「そのとき、そのメンバーで考えたこと」に意味があるのだと思う。
2/16(金) FANの連続研修会「困り感を抱えるこどもを多職種で支える」の一環として行われた「子ども支援の第一歩 保健師による関わり」に参加した。母子担当の保健師さんが子どもや保護者をどのようにサポートしていくのかを話されたのだが、基本的なことで僕が知らないことがたくさんあった。(欸鮖佞領場については「保健師助産師看護師法」に「保健指導に従事する」ものと規定されている。∋堋村保健師の母子分野の業務は多岐にわたる。母子手帳交付、赤ちゃん訪問、電話相談、面談での相談、乳幼児健診、発達相談、保育所などの訪問、関係機関との連携、子育ての情報提供などが含まれる。J貉卻欸鯔,傍定されているのは3ヶ月児健診、1歳6ヶ月児健診、3歳児健診。その他は市町村が任意で行っている健診である。例えば6〜7ヶ月児健診、2歳児健診、4歳児健診、5歳児健診などがある。す堝梓兒,篆翰検査を通して、子どもが困っていることとその背景をアセスメントする。ズ8綉こりうる問題を予測して、予防的に介入する。ν祝錨に関わるだけに、難しさや奥の深さがある。
2/18(日) 発達症の医師向けの研修に参加した。医療のなかでは小児科と精神科が発達症支援の中心だが、内科や外科など他の科にも関心を持つ方はたくさんいる。他の分野の専門家のお話を聞くことはなかなかないので楽しかった。発達症で困る本人や家族を生涯にわたって支援していける体制作りが大事だと思う。

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2018年2月日録4

2/21(水) 子どもたちを連れて宮崎市に行った。この日は雨だったので動物園に行けなかった。そこで金魚専門店「アクアプラン金魚館」(8800031宮崎県宮崎市舩塚3丁目19、電話0985248474)に行った。3か月前に初めて行ったお店なのだが、とても親切に金魚の飼い方を教えてくださった。店主の方は美紗さんを覚えていてくださり、今回もまたアドヴァイスをくださった。金魚の本を何冊も読みながら飼育しているせいか、水槽を泳いでいる金魚の見事さが前回以上に感じられるようになった。特に「土佐金」という珍しい種類の金魚の尾びれの優雅さがすばらしかった。金魚というのは「生きた宝石」のようなものなのだと感じる。
  美紗さんは今回も「らんちゅう」という種類の金魚を2匹買った。更紗(さらさ)の模様だ。すでに飼っている3匹のらんちゅうと相性が合うかを心配したが、翌日には5匹で群れて泳いでいて安心した。家に生き物がいると家族が増えたような気持ちがしてくる。やすみも響も金魚にエサをあげたがる。生き物のお世話をし続けるのには労力と熱意がいる。それを学ぶのは子どもたちにとってもいいことだと思う。
  その後「みやざきアートセンター」(〒8800001宮崎県宮崎市橘通西3-3-27アートセンタービル、問い合わせ0985223115)に出かけた。子連れで遊べる屋内施設を検索したら見つかったところなのだが、車のナビゲーションを使っても場所がなかなかわからなかった。あきらめようかと思ったが、美紗さんがあきらめず、なんとかたどり着けた。着いてみれば実は大通り沿いにあったのだが、初めて行くときにはなかなかわからない。
  子どもの遊び場もアートセンターらしく独創的なつくりだった。絵本コーナーも充実していて、平日なのに混みあっていた。響が眠ってしまったが、授乳室のベッドを使わせていただけてありがたかった。
  特別展として「pixar adventure(ピクサー・アドベンチャー)」が開催されていた。アニメーション製作会社「ピクサー」は現在はディズニーの子会社になっているが、元来はディズニーを解雇されたジョン・ラセターが立ち上げた「アンチ・ディズニー」の場だ。それだけに「王子や王女が恋愛する」といったディズニーのパターンとはかけ離れたような、奇抜で斬新なストーリーが多い。特に「トイ・ストーリー」シリーズのような傑作では、子どもが楽しめる映画でありながら、人生の深みに迫るような内容になっている。「童話を作るのには、一般の小説を作る以上の才能がいる」と聞いたことがあるが、子ども向けのアニメーションにも同じことが言えると思う。現代における詩精神の1つの形がアニメーションだと感じる。
2/22(木) 事業所の衛生委員会に参加した。職場の健康問題への対処の鍵は衛生管理者と衛生委員会にあり、その二つを活性化することほど重要なことはないと思う。だがしばしば報告だけの会議になりがちだ。実際に職場で起きている問題をあげられる雰囲気を作ることが大事なのだが、特にメンタルヘスス問題では難しい。実際のケースに協働して対処しながら、少しずつやる気のある人を増やしていく必要があると思う。

 

写真10 宮崎県宮崎市にある「宮崎市フェニックス自然動物園」にて。響は特にカメに見いっていた。

 

写真11〜16は宮崎県宮崎市にある金魚専門店「アクアプラン金魚館」で撮った写真です。


写真11 住宅街のなかにお店はある。

 

写真12 さまざまな金魚が泳ぐ。

 

写真13 店主の方は物静かだが、尋ねると親切に教えてくださる。

 

写真14〜16は宮崎県宮崎市にある「みやざきアートセンター」で撮った写真です。


写真14 子どもの遊具も芸術的だ。

 

写真15 絵本スペースもある。しずくは絵本を取り出して遊ぶのが好きで、何冊も取り出していた。

 

 

写真16 『白雪姫 新装版』(バーナデット・ワッツ絵、ささきたづこ訳、西村書店、2005年)。おそらく原文に忠実な訳で、昔の人が子どもたちに口で語っていた様子が心に浮かぶ。絵が生き生きしている。

 

真17〜18はみやざきアートセンターで開かれていた「pixar adventure」展で撮った写真です。


写真17 ピクサー映画のキャラクターたちと写真を撮ることができる。写真は「モンスターズ・インク」のキャラクター。

 

写真18 「ファインディング・ニモ」のニモが人につかまる場面。

 

写真19 帰りに寄った宮崎県宮崎市の「高岡温泉  やすらぎの郷」にて。休憩所で話したおばあちゃんたちが子どもたちをすごくかわいがってくださった。お菓子を買ってくださり、さらに子どもたちにカレーまでごちそうしてくださった。お礼をしたくても、名前も教えていただけなかった。子育てをした頃にタイムスリップされている感じだった。

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