お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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療育センターで話す 2019年10月29日(火)

   子どもの診療をしていてよくご紹介いただくのが療育センターです。熊本県の場合3ヵ所あり、県の南部は宇城市にある療育センターが担当しています。人吉球磨の場合も、未就学児については、保健師さんが健診や発達検査などで受診が必要と考えた場合には、ほとんどを療育センターにつないでいます。結果的に療育センターは新規受診の待ちが長くなり、全国的に半年程度と言われています。
   療育センターのドクターには僕もいろいろお世話になっています。I医師は人吉の発達相談外来をされていましたので、僕は見学して学ばせていただきました。また子ども支援チームの研修会でもお話いただきました。Y医師は地域の支援職とのグループワークに参加してくださいました。他のドクターとも子どもをご紹介いただくときに書面でのやり取りをしています。
   そういうわけでつながりが多く、いつか施設見学をさせていただきたいと思っていました。療育センターは多忙で3ヶ月以上予定が埋まっていますが、お願いしてやっと10月28日に訪問できることになりました。施設を見ることができれば、どんなふうに連携していけばいいのかが見えてくるはずです。
   またY医師から僕の支援活動について小児科のドクターに話してくださいと依頼をいただきました。いろいろ考えたのですが、お休みどころでの相談も含めて精神科の地域支援についてお話し、そのなかで成人の発達症の問題などを取り上げることにしました。お休みどころの活動を正面から講演するのは始めてですし、しかも小児科のドクター相手なので、どんな反応になるかは未知でした。かなり緊張し、資料作りにも時間とエネルギーを要しました。
   当日を迎えました。人吉市と宇城市は比較的近く、しかも療育センターは松橋インターを下りてすぐです。高速道路をかなりゆっくり走っても50分かからずに付きました。玄関でお会いしたY先生は看護師さんたちと熱く議論しておられ、エネルギッシュでした。そのあと互いの課題についてお話したのですが、時間がすぐに過ぎて見学は全くできませんでした(笑)。
   療育センターは県の三次医療機関であり、本来なら「かかりつけの小児科→圏域の二次医療機関→療育センター」という流れでつながるはずなのですが、低年齢の発達症の子どもたちについては、いきなりみんなが療育センターに殺到するために、新規受診の待機期間がなかなか短くなりません。地域の小児科や精神科がもっと診療を行う必要があります。ここが大きな課題で、Y医師も悩んでおられました。
   講演の時間になりました。意外なことに、ドクターだけでなくいろんな立場の職員さんたちが20〜30人ほど集まってくださいました。僕は初めての話なので時間配分がうまくいくかが心配でしたが、ちょうどうまく55分ほどで終わることができました。皆さん聞き入ってくださっているのがわかり、質問もあってうれしかったです。お休みどころの相談活動も肯定的に受け止められたようで、ホッとしました。
   そのあとも小児科のドクターが皆さん集まってくださり、連携のあり方などをお話できました。結局は小児科と精神科の役割分担が必要で、思春期の二次的な問題(暴力・ゲーム依存・引きこもり・自傷行為や自殺企図・窃盗・わいせつ行為など)については入院可能な精神科でないと難しいとのお話でした。療育センターのドクターたちから頼りにされていると思うと、とてもやりがいを感じます。
   施設見学は次回になりましたが、今度は病院の同僚たちと訪問させていただくことになりました。療育センターとのつながりが強まり、うれしい限りです。発達症の支援は1つの医療機関にとどまるものではなく、社会的な課題です。協力できる支援機関を増やして、多面的な支援をしていけるように努めたいと思います。

 


写真1   療育センターの外観。

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