お休みどころ

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自分の気質について 2019年9月10日(火)

   精神科の診療をしていると、自分自身も精神疾患があるのではと感じることがよくあります。僕は自己暗示にかかりやすいようで、そのときどきに熱心に診療している精神疾患が自分にもあると思ってきました。ある時期には統合失調症、別の時期には摂食障害、さらに別の時期には境界性パーソナリティー障害という具合です。たしかに自分にも共通する要素はあることはあるのですが、それ以上の発見には至らず、時期が過ぎれば忘れてしまうのでした。
   ところがADHD(注意欠如多動症)については「いままでとは違う」と感じています。自分の性質をよく説明できるのです。さらに自分が抱えやすいストレスや、その対処法まで理解することができます。つまり自分の性質をより包括的に理解できるのです。なので僕の本質にはADHDの傾向があるのだろうと思っています。また職場の同僚も強くそう思っているようです(笑)。 
   ADHDは「神経発達症」と呼ばれる精神疾患のグループの代表的なもので、子どもに多くみられます。気が散りやすかったり片付けが苦手だったりする「不注意」、ジッとするのが苦手で待つのを嫌う「多動」、思い付いたらすぐにしてしまい対人トラブルになりやすい「衝動性」が中心となる症状です。一般的には年齢と共に軽減していくことが多いのですが、なかには大人になってからも症状で困られている方もあります(うっかり間違いが多い、整理整頓が苦手、頻回の転居・転職・交際変更、カッとなりやすいなど)。薬物療法の有効性が高く、学校での課題が大きいときなどに投薬も行われます。
   ADHDに限らず発達症全般に言えることですが、診断基準でスッパリと病気のあるなしが分けられず、病気の重い人から軽い人まで連続的に存在しています。なので「傾向はあるけど、診断までには至らない」というグレーゾーンのケースが多数おられることになります。病状が軽い方については、病気というよりも性格として考えられることが多く、病気と性格の間にもはっきりした一線を引くのが難しい面があります。なので適切に考えれば自分の性格と考えていたものを掘り下げるきっかけになりますが、いい加減に議論すればてきとうな「占い」めいたものにもなりかねません。そこが難しいところです。あくまでも臨床経験が豊富で、かつ相手のためになる文脈で考える専門家が、分析することが大切だと思います。
   さて僕自身にどのあたりが当てはまるかということですが、以下の点です。々ゴ饋瓦強くてチャレンジを好む。型にはめられるのを嫌い、特にていねいに手続きを踏むのが苦手。ジッとしているのを好まず、動きながら考えることが多い。ぢ犇を非常に嫌い、刺激を求める。チ蠎蠅話しているときに話を割って始めてしまうことがよくある。ΔΔ辰り間違いが多い。忘れ物や無くしものをしやすい。
   そして上記のような特徴に対する対処法も以前から自分なりに工夫してきています。〇廚ど佞い燭海箸簍兒は、極力その時に済ます。後回しにすると忘れやすいため。⇒縦蠅篭卜詫縦衂修暴颪込んだり、メモに書く。財布や携帯、鍵などの大事なものは、定位置を決めて、いつもそこに戻す。す岷蕕了駑塑遒蠅覆匹呂任るだけ早めに済ませる。ゥ好肇譽垢録佑墨辰靴燭蟒颪い燭蠅靴董△覆襪戮発散する。ΔΔ辰り間違いをした際にはすぐに謝る。Г任るだけ余分なものは持たない。┸佑諒が上手なことは人に頼む。手続きやお金の管理も苦手なので妻に助けてもらう。
   別にADHDがあろうとなかろうと同じなのですが、「自分の得意・不得意を把握して、得意なところは伸ばし、苦手なところは人に助けてもらう」ことが大事だと思います。僕の悪いところはせっかちなことで、すぐに結論を出したがるところです。公私ともに「急がずに待つ」ことを求められる局面があるのですが、そこは家族や同僚・友人と話しながら自分を抑えています。
   結局どんな性格傾向であっても、まわりの人の意見を参考にできれば、大きな問題にはつながりにくいのではないでしょうか。逆に話したり相談することが苦手だったり、またそういう相手がいなかったりする人の場合、窮地に陥りやすいのではと思います。僕は精神科の立場から、相談相手になれればと思います。相談して客観的に見た意見をもらえれば、窮地を脱却できることも多いと思うのです。

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