お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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2019年8月日録3

8/21(水)   夏休み期間に子どもたちを遊園地に連れていくことが何度もあった。遊園地は子どもが楽しむための場所だが、親の立場になると、子どもを楽しませるのにはかなり体力がいる。園内を歩き回らないといけないし、疲れた子どもを抱っこしないといけない。外気温とアトラクション内の冷房では温度差が大きい。人が混雑していて騒がしい。アトラクションは大音量で刺激が強く、すごく怖いものもある。肉体的にも精神的にも普段の限界を超えることになる。なので自分の方が体調を崩して、イライラして子どもに当たり散らしてしまいやすい。親として学べるのは、ストレス下にあっていかに気力や体力のバランスを取っていけるかということだ。そして親の喜びは「子どもが楽しんでいる」ということだけであり、献身の精神がないと自分を保てない。遊園地はまさに「子育て」というものの縮図なのだろう。
   遊園地に行くと、子どもが遊ぶのを見守ったり待っていたりする時間が多くなる。言わば暇な時間が多くなるのだが、それを無駄とばかりは思わなくなった。以前は人生になるべく意味を持たせたいと思っていたが、そのためにはあまりにも「意義のあること」ばかりを追求していてはダメだと思うようになった。1つの考え方ばかりで人生を塗りつぶすのではなく、いろんな考え方が入り交じることが大切だ。少なくとも精神科の現場では、なにかの考えにこだわり過ぎて困っている人が多いので、支援者はこだわりすぎない心の遊びを持つことが求められると思う。
8/25(日)   雨が降っていたので、屋内で楽しめる「出の山淡水魚水族館」に子どもたちと出かけた。宮崎県小林市の湧き水の池のほとりにある。きれいな水だからこそ飼育できる魚も多いのだろう。美紗さんが金魚の飼育に苦戦しているのを見ているので、たくさんの種類の魚を育てていくことは神業に思える。夏休みなこともあり、館内は子ども連れで賑わっていた。響はカメやオオサンショウウオに興味を持っていた。生き物に関心を持つことは、あらゆる学問の土台になる経験だ。自然を感じる機会が多いことは、地方に住む良さだと思う。 
8/27(火)   若い友人が遊びに来てくれた。医学性なので僕の職場を見学してもらい、職員さんたちと話してもらった。現場の苦労や、医師以外にもいろんな職種が共同作業をしている様子が伝わったらうれしい。
   そのあとに彼の話を聞いた。普段の生活は充実しているそうだが、残念なことに興味深い人との出会いが少ないとのことだった。僕自身も大学では刺激的な出会いは少なかった。同級生にこだわらず、大学以外のいろんな場で出会いを探してくれればいいのだと思う。
   可能性に満ちた若い人と会うと、応援したくなる。僕自身もたくさんの方によくしていただいたから。少しでも恩返しになればいい。
8/28(水)   地域の心の相談では、精神科領域の病気なのか、他科の病気なのかがよくわからないまま相談を受けることもある。そうなると僕の役目は、「どの診療科の病気がいちばん疑われるか?」を推定し、受診につなげることになる。脳神経系の診療科だけでも脳神経外科・神経内科・精神科の3つがあり、ある程度の「住み分け」がある。3つともが関わる「はざまの疾患」には例えばてんかんや高次脳機能障害があり、振り分けに注意を要する。僕は精神科の病気にしか診療経験がないが、他科の扱う病気についてもある程度知っておかないと、「住み分け」がうまくいかない。自分の知識を拡げていく必要性を感じている。
8/30(金)   精神科の現場にいると、トラウマの影響の大きさを感じることが多い。トラウマが関わってくると病状がつかみにくくなり、患者さんとの関係も不安定になりやすい。なのでトラウマからの回復を促進できるほど、診療がシンプルになり効率的に進みやすい。トラウマの悪影響を抱えた患者さんを早く見抜き、手立てを行っていくことは、精神科診療の成功・不成功を左右する重大なポイントだ。
   患者さんだけでなく、同僚にも「トラウマの悪影響にほんろうされているのではないか?」と感じることがある。そしてトラウマの影響が少なくなっていくと、その人が自然体で素のままにいれるので、いっしょに仕事がしやすくなる。結果的には仕事がより効率よく進む。よい組織作りのためにも、トラウマからの回復支援のスキルは役に立つと思う。

 

写真11   遊園地で遊ぶ子どもたち。

 

写真12〜13は宮崎県小林市にある「出の山淡水魚水族館」で撮った写真です。


写真12   カメを見る子どもたち。

 

写真13   水族館の前の池でコイのエサやりをできる。湧き水なので透明度が非常に高い。

 

写真14   裏庭の木で捕まえたカブトムシとクワガタの飼育ケースが4つになった。

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