お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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2019年8月日録2

8/7(水)   子ども支援の活動をしていると、親に精神疾患があって、育児に苦戦しているケースに遭遇することがよくある。特に発達症のある人は複数課題の同時処理が苦手なことが多いが、家事や育児はバランスを見ながら同時並行でいくつものことを進めていかないといけない。さらに幼児は気持ちを言葉でうまく伝えられないので、親は子どもの様子を見ながら子どもの要望を推測しないといけないが、発達症のある人はそれが苦手なことが多い。精神疾患を持つ人の育児支援に精神科スタッフはもっと力を入れないといけない。
8/10(土)   おいの颯馬くんとめいの「こはるちゃん」が遊びに来てくれた。わが家の子どもたちは3人でも騒がしいが、そこに2人加わるとお祭り状態だ。遊び方は年々変わり、成長と共に複雑になっている。颯馬くんは小学6年生なので思春期に入りつつあり、徐々に反抗期や体の変化なども始まっている。いまからは複雑な時期になり、家族のなかだけでは満足せずに、仲間や師を求めていくのだろう。颯馬くんを見ていると、自分の思春期を追体験しているような気持ちになる。時間をさかのぼれるなら戻って謝りたいこともいろいろあった。
   日本精神神経学会のてんかんの講義で、お勧めと聞いた『ここに目をつける! 脳波判読ナビ』(飛松省三著、南山堂、2016年)を読んだ。脳波の判読は「職人芸」的な要素が多く、難しい。この本で著者はその「職人芸」をできるだけ少なくし、「きちんと判読できるための手順」を提示しようとしている。いままで読んだ類書に比べて、‖召慮〆宰,箸隆愀犬つかめる、医療全体のなかで脳波が関われる範囲がつかめる、D彰僂任呂覆所見の積み重ねで判定できることがわかる、といった特徴がある。とはいえやはり脳波は奥が深く、読んでいてわからないところも多々あった。よりわかりやすくなるためには、脳波という検査法自体の進歩が望まれる。
8/13(火)   精神科医療はもともとは成人の診療が中心だった。高齢者の支援や子どもの支援はあとから活発化してきた分野だ。ところが地域の支援機関との連携については、高齢者や子どもの分野の方が進んでおり、成人の精神医療が取り残されている感がある。高齢者であれば地域包括支援センター・役場の高齢者支援課・介護施設・ケアマネージャーなどとの連携が不可欠で当たり前になっている。子どもであれば学校・教育委員会・スクールソーシャルワーカーなどの支援職・療育・役場の福祉課・児童相談所・児童養護施設などとの連携が不可欠だ。高齢者と子どもについては医療機関だけでできることが限られているので、かえって連携体制が進んだ。今後は成人の診療においても地域の保健師・役場の福祉課・通所施設・職場関係者などとの連携を強化していく必要がある。
8/14(水)   おいの颯馬くんとめいのこはるちゃん、それに子どもたちを連れて、球磨村の鍾乳洞「球泉洞(きゅうせんどう)」に出かけた。球泉洞には「通常コース」以外に「探検コース」があり、ハシゴを使って約40メートル下まで降りていくことができる。子どもたちは前日には「怖い」「行きたくない」と話していたが、実際に行ってみると、しばらくで慣れ、あとは脳を全開にして楽しんでいた。地底の滝や川も探検できるが、好奇心の喜びの声をあげていた。大人と違って子どもは未知の状況にどんどん適応していける。子どものうちにたくさん冒険をして、経験や感情の幅を広げておくことが、成長にとっていちばん大切なのだろう。

 

写真7   山江村にあるレストラン「時代(とき)の駅 むらやくば」。地域の取れ立ての野菜を使った日替わりランチが目玉だ。

 

写真8   『ここに目をつける! 脳波判読ナビ』(飛松省三著、南山堂、2016年)。脳波の判読は難しいが、よりわかりやすく使いやすくするための工夫がたくさん盛り込まれている。

 

写真9   おいの颯馬くんとめいのこはるちゃんといっしょに玄関の掃除をする子どもたち。

 

写真10   球磨村にある鍾乳洞「球泉洞(きゅうせんどう)」。子どもたちは地下深くに降りていく「探検コース」に参加した。はじめは怖がっていたが、乗り越えると自信と達成感がみなぎっていた。 

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