お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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2019年3月日録4

3/20(水) 水上村のこころの相談を受けに行くために、朝に車を運転していた。ガガガッと急に音がして、気がつくと左のサイドミラーが壊れていた。電柱にぶつかってしまった。そのまま運転して仕事には行けたが、家に帰ったあとに美紗さんが確認すると、車の左側面を前から後ろまでこすっていた。もしもう少し左に寄っていたら、電柱に衝突していただろう。最近眠かったり、ボーッとしていたりすることが多い。自動車はすぐに大事故につながるので、危険を背負っているのを忘れてはならないと思った。
   少年院の見学をできる機会があった。最近は少年犯罪が激減していることや、少年院に入る子には発達症の子どもや虐待を受けた子が多いことは学会で聞いていた。まさにその通りで、非行の子どもが減っていて、発達症の子どもは増えているとのことだった。少年院でも児童精神科の視点も必要になっている。勉強会をするなど僕にできる形でか関わっていきたい。
3/21(木) 美紗さんが見ていた時代劇のようなテレビ番組を、たまたま僕も見た。小さな橋が何度も出てきて、橋を渡って共同体から出ていく人と、自由になりたいと思いながらも橋を渡りきれない人が出てくる。しがらみのなかでしか生きれない悲しみの余韻が残った。調べてみると作家の藤沢周平さんの作品をドラマ化したものだった。
   それで思い出したのだが、うちには藤沢周平さんの作品が1冊ある。『新装版  春秋の檻』(藤沢周平、講談社、2002年)だ。以前僕が働いていた伊敷病院のドクターの読書会に、Kさんが出してくださって読んだものだ。Kさんがのちに亡くなられてしまい、悲しい思い出がある。
   江戸時代の牢獄の医師を主人公にした物語なのだが、読み始めるとスルスルと読み進んでしまう。江戸時代の暮らしぶりの細部がたくさん出てくるので普通なら理解が難しいはずだが、それでもわかったような感じになってしまうのは、文体の力だと思う。文章なのに絵巻物のように場面が浮かぶ。そして人の運命や恋愛の不思議などが提示されるが、不思議さをますます感じる形で終わっていく。この世界の謎に向かってポンと投げ出される感じだが、世界の複雑さを味わった方が生きやすくなるのだろう。 
3/23(土) やすみの卒園式に参加した。保育園に入ったのがそんな昔ではない気がするが、3年も経っていた。もうやすみがさざなみ保育園に行けるも今日までなのだ。
   僕は自分自身の卒園式や卒業式について思い出がほとんどない。人生のなかでそれほど大事な時だとは思ってこなかったし、堅苦しい儀式も性に合わない。でも娘の卒園式となると話は別で、やはり人生の1つの節目だと感じる。美紗さんと相談して、仕事を午前中だけ休ませてもらうように事前から準備してきた。
   自分が親になったときに卒園式をどう感じるのかは予想できなかったが、おそらくめでたいことなのだろうと思っていた。ところが実際に卒園式が近づいてくると、意外なことに心細いような気持ちになった。やすみはせっかくできた友人たちと別れるのをさみしがっている。僕もせっかくできた保育園や保護者との関わりがなくなり、また関係作りがゼロから始まることに不安を感じる。卒園とは、新たなチャレンジなのだ。
   娘のしずくが外で遊びたくて騒いだために、式の様子は一部しか見れなかったが、やすみは発表したり歌ったり堂々としていた。クラス全体のまとまりも強かった。親よりも子どもたちの方がしっかりしている。子どもには揺るがない成長への勢いがある。それは未来を作っていく力とも言うべきもので、僕たち大人はなるべくその勢いを妨げずに、できれば追い風になることが大事だ。教育は聖職だと思う。 
3/26(火) フリースクールの生徒さんとご家族と面談をした。不登校になりフリースクールに来る子どもたちには発達症や精神疾患の治療を受けている人も多い。いままでの経験から言えるのは、不登校の子どもを受け入れる機関は児童精神科のかかりつけ医療機関を持っておくべきだということだ。フリースクールは教育機関と医療機関の間にある存在なのだと思う。
3/30(土) 仕事を変える人の送別会に参加したり、以前いっしょに働いた人と再会する機会があった。立場や肩書きは変わっても、自分なりの目指すものがある人は、目標に近づいていることがわかる。あせって成果を出そうとしている人よりも、迷いながら進んでいる人に魅力を感じる。飽きのこない大きな目標を持ち続けられること自体が才能なのだろう。

 

写真9 『新装版  春秋の檻』(藤沢周平、講談社、2002年)。江戸時代の牢医を主人公にした成長物語なのだが、現代の人間ドラマなのだと感じさせる。

写真10 さざなみ保育園の卒園式。娘のやすみは巣だっていく。

 

写真11 フリースクール「学びの杜学園」。幅広く不登校の子どもたちを受け入れている。

 

写真12 鹿児島市にある「鹿児島ふれあいスポーツランド」にて。広々とした敷地に広場やスポーツ施設がたくさんある。

 

写真13 お休みどころのそばの桜が咲き始めた。

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