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2019年2月日録4

2019年2月日録4
2/25(月) 『産業保健ハンドブック  改訂 写真で見る職場巡視のポイント』(編:森晃爾、発行:労働調査会、2016年)を読んだ。だいぶ以前に地域産業保健センターの方から、産業医活動のための資料としていただいたものだ。写真が中心の薄い本なので、すぐに読めると思った。ところが読むのに非常に時間がかかった。短い解説文のなかに、書き手の方たちの産業医活動のエッセンスが凝縮されているからだ。
   職場巡視とは、言葉の通りに産業医が職場を見て回ることだ。だが働く人たちの健康増進のために、危険なところを見つけたり、改善できるところを指摘しないといけない。ぼんやり見て回るだけでは意味がなく、起こりやすい事故や病気を頭に入れたうえで、「適切な予防策が打たれているか?」という視点でチェックしていくのが大切になる。
   本の目的は、読み手が自分で職場巡視をするときに、チェックすべき点を自分で考えられることにある。あらゆる職場のチェックに必要なことを網羅的に示すのではなくて、どのように巡視を行うのかのサンプルが23個集められており、読んでいくと自分なりにアセスメントする力が自然とつく仕組みになっている。オフィス、監視作業、屋外プラント、製造ライン、営業職、医療施設、窓口業務、粉じん作業、旅館のバックヤードなどが集められているが、このサンプルの選び方自体がすばらしい。職業のタイプによって、ある程度起こりやすい事故や病気に共通性があることがわかる。
   そして病気について知ること以上に、働く人たちの作業をありありと理解することの大切さが強調されている。作業負担が事故や病気に結び付くので、現場ではどんな大変さがあるのかをつかむことに産業医の腕がある。負担をつかめれば、対策を提案しやすい。産業医は世の中にあるさまざまな職種についてよく知ることが求められる。僕が全然できていないことだ。だからこそ学んでいかないといけない。
   精神科専門医の資格更新のために医療倫理や医療安全を学ばないといけないので、eラーニングを視聴した。しぶしぶ見たのだが、予想に反しておもしろかった。特に勉強になったのが医療安全だ。製造業において品質管理が必要なように、医療においても事故や有害事象を最小限にするアプローチが必要だ。
   医療は資格を持った専門職が集まってする仕事だ。ところが医療安全のためには、むしろ「専門性以前の組織人としてのあり方」の方が重視されている。「治療チームをいかに機能させるか?」が仕事の質やミスの予防に深く関わるようだ。専門的な学びとあわせて、医療以外の分野に通じる学びが大事になる。たしかに職場で見ていても、医療以外の分野で働いたことのある人の方が、誰にでも通じる言葉で話しているように感じる。異分野に学ぶことをもっとしていきたい。
2/26(火) 水俣で養護教諭の先生たちとの研修会があったので、家族で出かけた。水俣は何度行っても「日差しの暖かいのんびりした場所」だと感じる。埋め立て地には「エコパーク水俣」があり、道の駅や巨大な公園、子どもの遊び場などがある。自然も施設も豊かだが、町には人が減りつつある雰囲気がある。人口減少に伴って、地域社会の組み直しが今後起こるかもしれない。
2/27(水) 子どもたちを遊ばせるために、長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」に行った。ハウステンボスはロボットとの共生をテーマの1つにしており、コンピューター化された無人のお店や、ロボットの展示館などがある。泊まった「変なホテル」でも、受付はロボットだった。不気味な感じに聞こえるが、子どもたちは意外なことに非常に喜んでいた。将来はロボットとの共生が進むことは間違いないだろう。

 

写真16 『産業保健ハンドブック  改訂 写真で見る職場巡視のポイント』(編:森晃爾、発行:労働調査会、2016年)。一見薄い本だが、膨大な実践経験が凝縮されている。

 

写真17 水俣市にある「湯の児スペイン村  福田農場」。高い山の上にあり、海が広々と見える。

 

写真18 水俣市にある公園「エコパーク水俣」。かなり広大で、迷子になりそうだ。子どもの遊具も充実している。

 

写真19 ハウステンボスそばにある「変なホテル」。受付はロボットで、館内で従業員を目にすることがない。奇妙だが、子どもたちは非常に喜んでいた。

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