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九州大金魚博覧会に参加する 2018年11月23日(金)


   妻の美紗さんが金魚に関心があると最初に知ったのは、たしか新婚旅行で行ったオーストリアのウィーンの動物園でだったと思います。世界最古の動物園であるにも関わらず、コウモリの飛び交うなかを通り抜けるといった斬新な展示や創意工夫が溢れていて楽しかったです。そのなかに世界の金魚の展示されている一角があったのでした。僕の記憶違いでなければ、たしか美紗さんが喜んだんだと思います。
   それから何年も経って、娘のやすみがお祭りの金魚すくいで金魚をもらってきたことから、美紗さんが金魚を飼い始めることになりました。この最初の飼育はうまくいきませんでした。ほとんどが死んでしまったのです。
   1つ目の問題は、「和金(わきん)」と「出目金(でめきん)」を同じ水槽に入れてしまったことでした。原種のフナに近くて俊敏な和金と、ふんわりゆったり泳ぐ出目金とでは、スピードが違いすぎて合わないのです。結果的には追い回された出目金が水槽の保温器の裏にこもってしまい、そのまま死んでしまいました。種類の違う金魚は分けて飼うのが原則であること、また金魚の相性は試してみないとわからないことが多く、合わない場合はいったん離してあげないといけないことをあとで知りました。
   もう1つの問題は、病気対策をしなかったことでした。「尾ぐされ病」「転覆病」といった病気が金魚にもいろいろあり、疑われるときには対策を打たないといけないことをあとで知りました。対策には、”袖い龍盖を別の水槽に移す、⊃總紊凌紊鮹舷紊ら金魚の体液に近い濃度の塩水に変える、「ニューグリーンF」のような薬を使う、などがあるそうです。特に金魚すくいの金魚は病気を持っていることも多いので、はじめから塩浴をさせてあげる方がいいそうです。あとからわかったことがとても多いのでした。
   本を買って飼育法を調べていくうちに美紗さんの金魚熱に火が付き始め、本格的に金魚を飼うことになりました。インターネットで調べて見つけた、宮崎市の金魚屋さん「アクアプラン金魚館」に行ってみました。お店の方は一見愛想のいい方ではなさそうですが、お話をするとかなりの金魚への愛情や金魚を普及させたい気持ちで運営されていることがわかります。この方にいい飼育グッズを教えていただいたり、いろんな金魚を見せていただいたりしたのでした。
   美紗さんの好きな「らんちゅう」や出目金などを飼っていまに至ります。いまではらんちゅうの仲間は大きいもの5匹、小さいもの6匹、土佐金1匹、出目金の仲間3匹が家にいます。お世話をするのは美紗さんで、僕はたまに水槽を洗う手伝いをするくらいですが、家族が増えたような気がするのでした。
   その後熊本県長洲町にある「金魚の館」に行ったり、ハウステンボスで金魚とお花のコラボの展示を見たりしました。ただ僕たちは金魚の品評会には行ったことがなく、一度本格的に展示を見に行ってみたいと思っていました。そのときインターネットで見つけたのが、「九州大金魚博覧会」です。あくまでもインターネット上の記事によればですが、スタッフの方は金魚文化を残したいという気持ちで赤字になりながらされているそうです。去年は行けなかったのですが、幸い今年は祝日が休めましたので出かけてみました。
   福岡県のみやま市にある「東照寺」というお寺が会場です。着いてみると、大々的に金魚博覧会をやっているという感じではなく、意外でした。ですがお寺の境内に出店があり、金魚の無料提供があったり、安くでいい金魚を買えたり、金魚すくいをできたりしました。響が金魚を欲しがり、やすみは金魚すくいをしたがり、美紗さんも出目金を買って、また金魚が増えました(笑)。
   建物のなかでは金魚の展示があったのですが、とにかく大きくて美しい金魚ばかりでした。5万円といったびっくりするような価格が付いていましたが、たしかにめったにないような大きくて美形の金魚ばかりなのでした。さらに金魚グッズの販売コーナーがあり、ストラップやハンコ、絵、小物、衣類など、普段は見つからないものが多くて美紗さんが喜んでいました。
   出店の粕汁やお好み焼きなどもおいしかったです。博覧会の方も出店の方も、とにかく親切で、サービス精神がいっぱいなことに驚きました。「お寺の方が金魚が大好きで、始められたんだろうね」と美紗さんと話しました。いままでも感じてきたのですが、金魚好きな方は熱い人が多いですね。
   僕は知らなかったのですが、金魚を飼う文化の歴史は古く、江戸時代には確実に品評会があった記録があるそうです。金魚の魅力は美しさだけでなく多様性にあり、遺伝的にはそれほど差がないはずなのに、色や形に大きな違いが生じます。さらに原種のフナに戻ろうとする傾向があるため、何万匹もの稚魚のなかから美しくなりそうな魚を選り抜く作業を根気よく繰り返さないと、見た目に美しい金魚は生まれないそうです。金魚の美しさはある種の奇形のようなものであり、非常に人工的なものなのですね。
   手間ひまかけて美形の魚を作ることがいいことなのかはやや疑問が残らないわけではありませんが、芸術品とはそのようなものなのでしょう。先人たちから引き継いだ金魚の美をさらに高めようとしたり、新種を作り出そうとしている熱心なファンがたくさんいるそうです。僕は金魚を見るだけ、美紗さんは飼うだけですが、奥の深い世界だと感じます。どこまで入り込むかは美紗さん次第ですが、一度大規模な品評会にも行ってみたいです。

 

写真1 お休みどころの「らんちゅう」たち。

 

写真2〜5は福岡県みやま市で開かれた九州大金魚博覧会で撮った写真です。


写真2 金魚の無料配付コーナーもあった。響がほしいと言い、小さな「琉金(りゅうきん)」をいただいた。

 

写真3 金魚の販売コーナー。美紗さんは三色柄の琉金を2尾飼った。

 

写真4 館内ではさまざまな金魚が展示されていた。

 

写真5 東照寺の境内の出店の様子。粕汁がおいしかった。

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