お休みどころ

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児童青年精神医学会に参加する1 2018年10月11日(木)

   僕が子ども支援の知識や技術を学べる場に「日本児童青年精神医学会」があります。2年前に岡山で開かれたときに初めて行きましたが、普段聞けないような異分野の研究者のお話などが非常におもしろかったでした。今年は東京で開かれましたので、僕も3日間参加してきました。
   印象的だったのは、赤ちゃんが生まれてからの最初の1年の発達が非常に大事だということが繰り返しいろんな発表に出てきたことです。脳の神経細胞がものすごい勢いで増えていく時期で、養育者との愛着の土台が形成されます。最初の時期にしっかりした養育を受けると、あとあとさまざまな能力が伸びていきますが、最初の時期に虐待などの不適切な養育を受けてしまうと、成長発達のプロセスがうまく進んでいきません。何事もそうですが、最初が大事なんだと思いました。僕の子どもたちはもういちばん下のしずくも1歳半ですから最初の1年は過ぎてしまいましたが、もっともっとかわいがれたら良かったのにと思います。
   異分野のお話がおもしろいというのは今回も感じました。少年法のお話、人類行動進化学のお話、NICUでの親支援のお話など、直接精神科の領域ではなくても、周辺から精神科の役割を照らし出してくれる内容でした。僕が求めているのは、コアな治療技法の部分よりも、他分野連携のヒントなのでしょう。
   学会に行っていろんな話を聞いたからすぐに技術が向上するわけではありませんが、より広い視点から普段の仕事を見渡すことができます。僕の感じるところでは、人吉球磨地域の場合、病院の子ども支援体制はある程度できてきたのだと思います。まだまだ不足しているのは地域の医療以外の支援機関の層の厚さで、そこを充実させていくのが今後の仕事になるのでしょう。自分のしていることを俯瞰的に見るために、学問はとても役立つものだと思いました。

 


写真1 会場であった東京大学の本郷キャンパス。

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