お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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2018年9月日録2

9/9(日) 熊本県立美術館で開かれた「山本二三(にぞう)展」に出かけた。僕は知らなかったが、アニメイションの原画を描く人なのだそうだ。美紗さんが好きな映画「天空の城ラピュタ」も手がけた方だそうだから、遠いけど行ってみた。
  ところが会場に着いてみると、娘のやすみは近くにあったお絵描きコーナーに行きたいと言い出した。古墳の絵の色塗りだったが、やすみは没頭している。そこで美紗さんに先に見てもらい、そのあとに交代して僕が見た。
  驚いたのは1枚1枚の原画の完成度の高さで、もはや絵というよりも写真に近いような感じがした。登場人物抜きの背景画ばかりを集めてあったが、どれもきわめて緻密に描き込まれている。僕たちは映画を見るとき主に登場人物の動きばかりを見ているが、背景にこれほどのエネルギーが注ぎ込まれているとは信じがたい。アニメイション映画を作ることは気の遠くなるような作業だ。
  アート系の製作の良し悪しは、作品のなかに魂を感じさせる何かを残せるかどうかだと思う。山本二三さんの原画のなかには、異様な気迫のようなものを感じた。おそらく絵を描くことが山本さんの無意識の深みから発しているのだろう。湧き上がる泉のように創作を続けるのが、アート系の人の理想なのだ。 
9/11(火) 認知症の初期集中支援チームの例会のときに、新聞社の方が取材に来られていた。いろいろ質問されたのだが、「チームの活動が目指すものは?」との質問がいちばん心に残った。僕は以下のような話をした。
  人吉球磨のような地方では、少子高齢化の影響が都市部よりも早く出ており、行政・福祉・介護・医療なども人不足で維持していくのが難しい。山間部には支援が届きにくい。さらに家族が遠方だったり家族機能が低下していたりして、十分な支えがないというケースも増えている。なので支援が十分でないケースや困難事例化したケースが増えていくと予測される。
  そのような状況では、困難事例に対応できるチームが求められる。また多世代にわたる問題が積み重なっている「多問題家族ケース」もみられるので、子どもから高齢者まで初期対応をできるスタッフが求められる。認知症初期集中支援チームの目指すものは、総合対応力のあるスタッフの育成である。
  困難事例が解決していけば、地域の支援職のスキルアップになるし、余力が出てくる。また民生委員・区長・ボランティアなど地域とのネットワークも強化される。困っている人を支える地域力の強化も、チームの目的である。
  個人的には、人吉球磨全体が癒しの隠れ里になればと思っている。困難に直面した人がしばらく休んで、力を回復できるような地域。そういう力が人吉球磨にはあると思う。
9/12(水) 子ども支援の集まりで高校での発達症支援の状況を聞くことができた。支援学校以外の高校には、いままでは支援の枠組みがあまりなかったそうだ。でも次第に対人交流の練習などができる通級学級が増えてきているそうだ。今後就学前→小・中学校→高校→大学→就労といった支援情報の引き継ぎができれば、ますます効果的な教育支援ができていくのだと思う。

 

写真4〜6は熊本県立美術館で開かれた「山本二三展」に行った際に撮った写真です。


写真4 熊本城に行くと、至るところに震災の傷跡がある。

 

写真5 展覧会を見ようと思ったが、やすみは塗り絵コーナーに行ってしまった。

 

写真6 細密画のように細かく描き込まれたアニメーションの原画が次々と続き、驚嘆した。写真は写真コーナーで写してもらったもの。

 

写真7 娘のしずくはまだヨチヨチ感のある歩行だが、急な斜面を登ろうとする。子どもは挑戦心がある。

 

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