お休みどころ

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フリースクールの親の会に参加する 2018年8月1日(水)

 フリースクール「学びの杜学園」(連絡先〒8992201鹿児島県日置市東市来町湯田4477-2 皆田地区公民館2階、電話Fax0992734623、携帯09034146065、メールinfo@manabi-mas.co.jp)は友人の江口直美さんが立ち上げた、不登校の子どものための学びの場です。もう6年目になり、教育や支援の成果が出て、ネットワークも広がっているそうです。
  ここ1,2年の新しい動きに、在校生や卒業生の保護者会ができたことがあります。「親育ち学び合いの会」です。これは理にかなったことで、子どもを支援しようとすれば、育児に悩む保護者を支援する場もどうしても必要になります。中核となるメンバーが準備を重ね、年に3回ほど大きな集まりを開いているそうです。
  その第5回の集まりに招いていただきました。最近はフリースクールに行く機会もなかなかありませんでしたから、喜んでお引き受けしました。うれしい理由のもう1つは、フリースクールから比較的近くに海水浴場(江口浜海浜公園)があることです。講演の日の朝は早めに出発して、子どもたちを海に連れていくことができたのでした。
  さて「親育ち学び合いの会」ですが、驚いたのは参加者の顔ぶれです。フリースクールの保護者に加えて、教員過程で学んでいる大学生20人ほど、さらに保健師や福祉課職員、養護教諭といった支援者が参加していました。つまり保護者と教育者と支援者がうまく混ざっていたのです。この三者が基本的な認識を共有するのが、子ども支援のスタートでありゴールです。そして不登校支援の課題を教員の卵である学生さんに知ってもらえることがとてもすばらしいことだと思いました。
  僕の話のあとに臨床心理士の冨田恵子さんのお話があり、そのあとにグループワークがありました。僕のグループは保護者の方たちのお話が中心だったのですが、聞いていてつらくなるものも多かったです。話題の焦点は教員の言葉かけの大切さになりました。教員の方たちは子どもの人生の一時期しか関わらないのですが、その時期における影響力には絶大なものがあり、子どもを励ますこともできれば、絶望させることもできます。いかに教員の言葉で子どもが傷ついたかと切々と話される保護者が多く、学生さんたちも真剣に聞いていました。
  子ども支援の究極の目標とは何なのでしょう?1人1人の子どもに対して、「その子にあったペースで、成長への刺激を受けられる、その子に合った環境」を提供できるのが理想です。でも子どもは1人1人違いますから、子どもが求める環境も千差万別です。どうすればできるだけ多くの子どものニーズに応えられるのか?苦しみ続けるのが教育者の宿命なのでしょう。
  医療ははじめから個人に対するアプローチですので、個別の支援にはなじみやすいです。その意味で医療は教育を補完する立場にあるのでしょう。究極の教育はいくら追求しても砂漠の蜃気楼のように逃げていきますが、教育がまわりの他の分野と協力できれば、少しずつではあっても、理想の教育に近づいていけると思うのです。現代は教育者に外部機関と連携するコーディネート力が求められているのかもしれません。そして子どもと保護者と教育者のそれぞれをサポートするのが医療者に求められていることなのでしょう。

 

写真1 「第5回 親育ち学び合いの会」の会場である「日置市東市来文化交流センター」。

 

写真2 臨床心理士の冨田恵子さんの講演のひとコマ。前に並んだ3人が同時に話すことを全て聞き取るのは難しい。感覚過敏の体験が狙い。

 

写真3 江口浜海浜公園で子どもたちは海水浴ができた。

 

写真4〜6は「フリースクール 学びの杜学園」で撮った写真です。

写真4 廃校になった学校の校舎を利用している。

 

写真5 教室の様子。

 

写真6 ホワイトボードに落書きをする子どもたち。

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