お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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2018年6月日録4

6/24(日) 子どもたちが遊べるように「霧島神話の里公園」(〒8994201鹿児島県霧島市霧島田口2583-22、電話0995571711)に連れて行った。公園自体がかなり標高の高いところにあるうえに、さらに園内バスやロープウェイを使って登っていく。霧島連山を含めて周囲が一望できるので、迫力がある。景色を見ながら、古代にはどんなにか森が深かったんだろうと想像した。現在でも山また山で緑が深いのだから、太古はすごかったことだろう。残念ながら人間が活動すればするほど天然の森林が減っていく状況がある。現代の世界は「いかにして人間が活動しながら森林を増やしていくか?」という難問に直面しているのだと思った。
  次にレストラン・販売所である「キッチンガーデン夢見が丘」(〒8850223宮崎県都城市吉之元町5265-51、電話0986332773)に行った。中にボルダリングがあり、子どもたちがやりたがった。驚いたことには、普段は少し歩くと「抱っこして」と言う息子の響が、必死に取っ手につかまって、壁を登りきった。姉のやすみも高いところまで何度も登ることができた。その場にいた他の子どもたちも夢中になって次々と壁を登っていた。
  ボルダリングを見て思うのは、人間には「障害物を乗り越えて進みたい」という本能があるということだ。冷静に見れば壁を登るだけのことなのだが、子どもたちは全力以上の力を出し切って挑んでいる。その姿を見るとこちらの心も動く。人間が生きているのには困難が付き物であり、それを乗り越えていけるように僕たちには自然と力が備わっているのだろう。虐待を受けた子どもたちには自分の力を信じれなくて苦しんでいる子が多いが、「ちゃんと力は備わっているんだよ」と信じて見守ってあげる存在が必要なのではないかと思った。
  日本精神神経学会のeラーニングで「差別の論理と精神科医療」(岡田靖雄)を見た。演者の独特な屈折した人柄も感じられたが、指摘されていることは鋭く、また丹念な歴史調査に基づくものなので反論が難しいと思われた。衝撃的だったのは、精神科の患者さんたちを差別から守るのが精神科医の第一の使命なのに、学会は負の歴史がたくさんあるということだった。差別を促進するような優性保護法などに対して反対の声をあげた人は少なかったことがわかる。現代においては社会における精神科医療の位置付けもずいぶん変わったと思うが、差別的な法制度は存在する。現場で格闘しながら、より公正な法制度を夢見ていくのを自分の仕事と考えないといけないと思った。
6/26(火) 上球磨地域の認知症初期集中支援チームの会議に参加した。このチームは参加者に熱意ある方が多く、具体的なケースの支援に努力するだけではなくて、より効果的な支援体制作りも話題になる。介護保険など大きな仕組みは国レベルの話になるが、市町村の支援担当者の工夫で変えられることもたくさんある。優秀な人は目の前の個別の案件に取り組むだけでなく、より大きな視点でシステムを作り変えていく。結果的にはそれがいちばん地域住民のためになるからだ。
6/27(水) 病院スタッフと地域の中学校に訪問した。通院したり入院したりしている子どもたちのケアについて話し合うのが目的だったが、他にも子ども支援全般の話し合いができた。特に情報共有や意見交換の仕組みについて話せたのがありがたかった。子どもの治療をする場合、学校から情報をいただいたり、学校に教育面での配慮をお願いする機会が多い。継続的に学校と連携できる体制が作れれば、それだけで状態が改善するケースがたくさん出てくるだろう。

 

写真2〜5は鹿児島県にある「霧島神話の里公園」で撮った写真です。


写真2 かなり標高が高い所にあり、周囲が一望できる。古代の風景を想像させる。

 

写真3 ロープウェイを使ってさらり高い所に登る。

 

写真4 スライダーを使って降りてこられる。けっこうスピードが出る。

 

写真5 落書きしていいバスの置き物。海外の人の書き込みもたくさんある。

 

写真6 鹿児島県の高千穂牧場にて。子羊へのエサやりができる。

 

写真7 レストラン・販売所「キッチンガーデン夢見が丘」。ボルダリングが子どもたちに大人気だった。やすみも響も通常では考えられないような力を出して登っていた。

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