お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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2018年6月日録2

6/8(金) 朝、娘のやすみを抱き上げたときに、ぎっくり腰になってしまった。以前にも1度したことがあり、2回目になる。痛くて腰が伸ばせない。歩くのも手すりをつたってやっと歩く感じだ。
  それからは腰が曲がった状態で、病院でも過ごした。同僚の看護師さんたちは、腰痛経験がある人が多いこともあり、非常に親切だった。痛み止めを分けてもらったり、杖を貸していただいたりした。なによりうれしかったのは、僕の状態をあれこれ話さなくてもパッと理解してもらえたことだ。
  経験を共有していると、互いに配慮することができやすい。共有する部分が少ないと、相手の状態を想像するので精一杯で、「どうしてあげると相手が楽か?」までは思い付きにくい。対人支援職の人は、できるだけいろいろな経験をしておくことが求められるのだろう。また自分の経験を共有可能な形にまで整理しておくことも大事だと思った。
6/9(土) 同僚である臨床心理士のUさんは、トラウマ治療をライフワークとしている。虐待を受けた子どもの治療は、投薬だけでは難しく、心理的なケアが必須になる。僕はUさんに支援をよくお願いする。僕の立場からは、頼りになるありがたい存在だ。
  Uさんの仕事について教わりたいと以前から思っていたが、チャンスが来た。Uさんが学んでいる技法を、僕が患者さんの立場になって体験させてもらえた。体の感覚に焦点を当て、思考が先走らないようにしていくプロセスのように思えた。そして体の声に耳を澄ませる。トラウマ体験の後遺症には、体と心の分裂もあるのだろう。
  僕の場合、「自分がしているいろいろな活動の中心を見つけたい」というのがニーズだったようだ。普段はあまり意識していないことだが、Uさんと話すうちに自然とその話題になった。そして僕の場合、もう少し「地に足をつけて、身の丈に合わせて、現実社会に関心を持って生きる」ことが今後の課題のようだ。
  自分の内なるニーズというのはなかなか自分ではわからない。言葉にならないその響きをうまく引き出して、本人に伝えてあげるというのは大切な役割だ。特に体と心の統一体が失われてしまっている場合には、いっそう大事になる。「心身の一体性」というのが臨床心理士の支援の1つの目標であるのだろう。 
6/10(日) 「錦町キャラバンメイト養成講座」で認知症の基礎知識について話した。キャラバンメイトとは認知症サポーター養成講座の講師のことであり、要するに認知症についての講演を地域住民に対して行える人ということになる。支援の現場にいる人たちが参加者に多く、話しがいがあった。
  支援の要点は他の精神疾患と同じで、「どの程度本人の意思を尊重するのか?」と「どの程度周囲への問題を重く見るのか?」のバランスにある。そのバランスを見極めるには、本人の認識能力の評価が欠かせない。つまり精神科の支援の基礎には、相手の理解力や判断力を把握することがないといけない。ここを的確につかめると、そのまま法律や制度の流れにうまく乗せることができる。気楽に話しながら、相手の認識能力をつかめることが、精神科の支援者の出発点であり目指すものでもあるのだと気づいた。

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