お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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2018年4月日録2

4/10(火)息子の響は魚が好きで、家でも金魚をよく見ている。「おさかな、見たい」と言うので、宮崎県小林市にある「小林市出の山(いでのやま)淡水魚水族館」に出かけた。僕は初めてだった。
  建物は比較的小さいのに、展示の内容は全世界に渡り広大だ。魚の解説パネルの文面もおもしろく、淡水魚と付き合う実感がこもっている。おそらく館長の方はかなりの魚好きで、手さぐりしながら世界各地の魚の飼育を試みてこられたのだろう。その厚みがあるので、単なる魚の羅列ではなく、物語を読んでいるような気持ちになる。ピラルク、ハイギョ、オオサンショウウオなど、太古の姿を残している魚の貴重さが強調されていた。展示されている魚のいくつもが絶滅危惧種なことが非常に残念だった。「淡水魚の多様性を守る」という視点から、社会をより良くするヒントがいくつも得られるのではと感じた。
  言語聴覚士の魚住さんの講演があった。魚住さんは球磨地方の子どもの言語療法のパイオニアで、とても丁寧な支援をされるために地域の保健師さんたちからの信頼が厚い。そして人柄に温かみがあるので子どもたちからも慕われている。
  講演のなかでも、そのあとの意見交換会でも話題になったのは地域連携の方法だった。多職種で支援に当たる場合には互いに顔見知りでないとうまくいかないが、顔見知りになる機会と時間がなかなか持てない。子どもの支援システムの弱点の1つは、多職種連携を育てる仕組みがないことだ。ここは改善していく必要があると思う。
4/11(水)美紗さんが借りてきてくれた映画DVD『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(原題Miss Peregrine's Home for Peculiar Chirdren、監督ティム・バートン、2016年、アメリカ)を観た。つぎはぎだらけのような映画で、ストーリーもジグザグのような感じだが、心に残るものがあった。それは「おかしくても変でもいい、自分の道を行きなさい」というメッセージだ。芸術的な作品はただ美しいだけではなくて、奇妙さや新奇さや生きた感じを含んでいなくてはならない。創造的に生きるとどうしても「変人」になってしまうところがある。変人から変人へのエールのようなものを、映画のなかに感じてうれしかった。
4/13(金)地域産業保健センターの方からいただいた本である『「メンタル産業医」入門』(櫻澤博文著、日本医事新報社、2016年)を読んだ。非常に変わった本で、独創性が高い。産業医の仕事の本質についてズバッと書かれており、いままでモヤモヤしてよくわからなかった部分が描き出されていると感じた。その反面、精神科医についての悪口(?)が多く、また精神医学を生活習慣病対策の側面からまとめすぎているような感じもする。そして独創的な仕事の弊害かも知れないが、独断も多いと思われる。いろいろな気持ちが湧くが、復職支援の手法の記載には迫力がある。やはりたくさんのケースの支援をこなしてこその見たての力や支援のきめ細かさがある。パイオニアの作品だと思う。おそらく著者も叩き台として本書を提示したのではないだろうか。
4/15(日)週末に日勤と当直が何回か連続した。普段は一般的な業務に終始してしまうが、数日続けて見ていると、病院のシステムの課題にまで目が届く。暴力の問題、身体合併症の問題、病状の異なる患者さんの混在、迷惑電話など精神科病院の課題はいろいろあり、時代と共に変化していく。システムはゆっくりとしか変わらないので、次に来る課題に早く気づいて、早めに動いていくのが大切だと思う。

 

写真8〜9は宮崎県小林市にある地鶏専門店「地鶏の里」で撮った写真です。


写真8 たまたま通りがかって昼食に寄ってみた。

 

写真9 地鶏や卵の質で勝負というお店で、出される食事1つ1つに味わいがあった。

 

写真10〜14は宮崎県小林市にある「出の山淡水魚水族館」で撮った写真です。


写真10 池のほとりにある。

 

写真11 世界中のさまざまな淡水魚を見られる。特に展示パネルの文面が実際に飼育するときの様子をほうふつとさせ、すばらしい。

 

写真12 中央にある筒形の大型水槽で、ピラルクなどの大きな魚がゆうゆうと泳いでいる。

 

写真13 池でコイにエサをやれる。湧水の水だけあって、透明度が非常に高い。

 

写真14 『「メンタル産業医」入門』(櫻澤博文著、日本医事新報社、2016年)。既成の枠組みにとらわれない独創性がある。

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