お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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K君とのやり取り 2018年4月22日(日)

  4月18日に1通のメールが届きました。それは僕が大学時代におそらく数回だけしか会ったことのないK君からのものでした。21年ぶりに連絡をくれたことにも驚きましたが、さらにおどろいたのはメールの内容のすばらしさでした。K君は文学作品、特に詩人による絵画批評について研究してこられたそうで、芸術の仕組みについてずっと考えてきたというのです。僕もうれしくなって以下のメールを送りました。

 

  K君、すばらしく深いメールをありがとうございました。K君のように専門的に研究する立場とはかけ離れていますが、芸術の起源や創造性については僕もずっと関心を持ち続けてきました。僕の勘にもとづく考えに過ぎませんが、芸術も含めた創造的な活動には以下の要素があるのではと考えています。
,海寮こΔ龍然に居ついた場所に深く根を張り、偶然をきっかけとしながら創造していく。
⊃∧の成長のように幹を伸ばして枝を張り、葉を茂らせて果実を生む。台風で枝の大部分を折られたりしながら、それでも成長を続ける。
B人佑奮萋阿鬚靴覆ら徐々にテーマのようなものが見えてくる。成長しながら姿を変えていくので、全体像が見えてくるのはだいぶ後になってからである。
ち和だが高い作品ほど多様な姿を内包しており、加工したり編集したりすることで、さまざまな意味を持つ。
チ和だの高い作品は、見る人にも創造への衝動を起こさせることがある。
α和い離廛蹈札垢蓮△△覦嫐では「まだ見えないもの」に憑りつかれるようなものである。
  僕は医師になる前からこころの相談ヴォランティアをしたかったでした。ですのでいまでもほそぼそながら相談の窓口は開いています。ですので僕は地域で人々が困っていることに関わることが多く、できればそれを病院での仕事のなかでも支援できないかと考えてきました。
いままでに僕が関わってきた地域の課題には大きく3つあります。
ゝ埖圓篝鎖声栖宜臺算案など、認知症の困難事例の支援
⊃場のメンタルヘルス問題の支援
子どもや成人の発達症の支援
  ,砲弔い討話楼茲稜知症初期集中支援チームに入って活動しています。△砲弔い討六唆醗紊粒萋阿鬚靴燭蝓¬鮠貎Πなどのこころの相談担当をしています。そしてについてのニーズが圧倒的に高く、ここ3年ほどはその支援活動に忙殺されていました。
  ですので結局「なんで発達症なのか?」という問いへの答えは、支援システムができておらず地域での支援が手薄であり、住民のニーズがもっとも高かったからというのが答えになります。ただ別の側面もあり、僕自身が発達症の特性を持っているから、自己理解につながるという側面もあると思うのです。自分の長所や短所などの特徴を知ることができれば、自分を最も社会に役立つ形で使うことができます。僕にとってはその生き方のヒントをいちばんくれるのが発達症支援の活動なのです。結局は「人の役にも立ち、自分の役にも立つ」ような活動を、僕たちは求めるところがあるのではないでしょうか。

 

  K君が自分の長年の努力の核心に関わる問いかけをしてくれたことがうれしかったです。それはこちらを触発し、普段は考えないようなことを考えさせます。僕はこうしていつも新しく出会う人からの刺激を受けて成長してきたように思います。できれば今後は僕も出会う人に対して深く刺激できるようにあれたらと願いました。

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