お休みどころ

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院内広報誌の原稿1 2017年12月24日(日)

以下は僕が務める吉田病院の院内広報誌に書いた文章です。発達症の1つであるADHDの支援がテーマです。
 
ADHDの支援について
  ADHD(エイ・ディー・エイチ・ディー)という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。英語の略語であり、日本語では「注意欠如多動症」と訳されています。ですが日本語が長いこともあって、僕たちはADHDという言葉をそのまま使っています。
  このADHDは子どもに多い「神経発達症」という疾患グループのなかの代表的な病気です。男の子に多く、保育園・幼稚園や小学校の頃に気づかれることが多いです。じっとしているのが苦手で走り回ってしまったり(専門用語で「多動」と呼ばれます)、忘れ物が非常に多く整理整頓ができなかったり(不注意)、カッとなりやすくケンカで人をケガさせてしまったり(衝動性)といったことがよくみられます。
  ADHDの子どもたちとご家族は、さまざまな問題に直面します。たとえば以下のようなことがよく起こります。ー業中の集中が難しく、成績が落ちてしまう。⊆業中にウロウロしたり、学校から飛び出してしまう。5泙剖淑海靴燭蠹椶蠅世靴董∨集世鬚呂い燭衒に当たってしまう。ぜ犬蕕譴襪海箸多くなり、自尊心が低下して、ますます自暴自棄になってしまう。タ討注意しても子どもが聞かず、危険な行動がエスカレートしてしまうため、親がたたいたりしてしまう。
  ADHDは主として脳の微細な発達の問題で起こると考えられており、「子どもの性格が悪い」とか「親の育て方が悪い」とかいうことではありません。基本的には神経回路の問題なのです。ですが周りからみている人たちは、つい「子どものせい」とか「親のせい」と考えてしまいがちです。そのために子ども自身やご家族の不安や苦しみはとても大きくなることが多いです。
  ですがADHDの子どもとご家族を支援する機関や専門職は実はたくさんあります。まずは保育園・幼稚園や学校、教育委員会の先生方。市町村の保健センターの保健師さん。療育機関の方たち(療育とは子どもの成長や生活、対人交流、学習などを支援する分野です)。医療機関(熊本県こども総合療育センター、小児科、精神科など)。球磨教育事務所の「サポートチーム」。役場の福祉課。児童相談所。などです。それぞれ役割が違いややこしいですが、たいていの場合、どこか1か所につながれば、他にもつながっていきやすくなります。
  では医療機関の役割とはどんなことでしょうか。/濃 Ω〆此診断・治療を行う。病状と今後予想されることの見立てを伝える。K椰佑箸寛搬欧何に困っているのかを聞き取り、対策を考える。す臺擦靴討い訐鎖声栖気あれば、その治療も行う。タ巴能颪覆匹鮑鄒し、社会的な支援が導入されるようにする。Υ慙△垢觧抉腟ヾ悗望霾鹹鷆,鮃圓ぁ統一した支援ができるようにする。Шて饂例に関しては、他の支援者といっしょにケース会議に参加し、多角的な支援策を考える。などです。支援の入り口になることも医療機関の大きな役割なのです。
  吉田病院でも保育園・幼稚園の子どもたちから大人まで、ADHDの診療を行っています。ご心配があれば、お気軽にご連絡ください。

 

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