お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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2017年3月日録3


3/19(日) 熊本県八代市で「発達障害かかりつけ医対応力向上研修」が開かれた。僕は主催者の一員として参加した。講義だけでなくグループワーク中心の内容で、集まった小児科や内科のかかりつけ医の方たちも喜ばれていた。発達症の問題で困っている子どもや保護者は多く、医療機関の数が足りていない状況だ。少しでも多くの医療者に関わっていただき、支援システムが整備されていけばいいと思う。
  八代市に行ったので、家族で八代市の「日奈久(ひなぐ)」に滞在した。温泉地として古来名高いところだ。泊まったのは「日奈久温泉  金波楼(きんぱろう)」(〒8695134熊本県八代市日奈久上西町336-3、電話0965380611、ウェブページ)という老舗の旅館で、木造の建物がそのまま文化財になっている。別の時代にタイムスリップした感じだ。「大人はおもしろいけど、子どもたちはどうだろう?」と思っていたが、非日常の世界にやすみは大はしゃぎだった。たまたまこの日の夜には近くの公園で花火が上がり、それを見てまたやすみが歓声を上げていた。 
3/20(月) 祝日だったので、子どもたちを「熊本市子ども文化会館」 (〒8600004熊本県熊本市中央区新町1丁目3-11、電話0963230505、ウェブページ)に連れて行った。初めていく場所だったが、まず利用者が非常に多いことに驚いた。特殊な機械があるわけではなくて一般的な遊具がある施設なのだが、とても親切にできている。食事をとれる場所もあるし、売店もあるし、プラ板や工作なども自由にできる。そしてデザインにも工夫がこらされている。子どものための施設はたくさんあると思うが、結局は「温かみのある場所」が利用者の評価を受けるのだと思う。子どもたちがなかなか帰りたがらないので、困っている保護者の方も多かったが…(笑)。
3/22(水) 「人吉市ボランティア連絡協議会 全体研修交流会」で話させていただいた。ヴォランティア活動をしている人たちにお話しするのが、僕にとっては一番楽しい講演だ。いままでの経験上、「話す前から会場が盛り上がっている」「『自分に何かできないか?』という視点で話を聞いてくださる」「気さくで親しみやすい人が多い」ことが多かったが、この日もそうでうれしかった。医療機関とヴォランティアの連携は僕自身も取り組んでいるが、なかなか進んでいない。でも社会福祉協議会などの公的機関がバックアップしてくださる形でなら、可能なのではないかと思う。
息子の響が車のなかで寝てしまったので、ドライブがてら鹿児島県の伊佐市に出かけた。県はまたぐが人吉市の隣なため、1時間ほどで行ける。ネットで検索して出てきたカフェ「珈琲Gallery 馬舎(ましゃ)」(8952524鹿児島県伊佐市大口堂崎146-5、電話0995225988)に行ってみた。驚いたのは、水上村のお休みどころとほとんど同じ作りの建物だったことだ。さらに家具や調度品までがお休みどころに近かった。故・上島聖好さんに近いセンスを持った人もいるのだと不思議だった。「ゴミは宝」が上島さんのコンセプトの1つだったが、馬舎を運営する女性の方も、物を大事にされる方に見えた。
   吉田病院の発達症勉強会で、中学校教員の村上さんに話していただいた。タイトルは「学校現場における不登校支援」だったので、具体的な不登校支援の話が中心かと思っていた。ところが村上さんが強調されたのは、主に問題の背景にある問題群だった。
ヾ靄榲な問題意識 : いろいろな対策を行っているのに、不登校児の数は増えている。特に中学生で増えている。それはなぜか?
∨‥な側面 : 教育の根拠となる法とは?学校に関連する訴訟の状況。就学義務を法制度的にどうとらえるか?就学義務を厳格化する形での不登校問題へのアプローチ。就学義務をよりゆるやかにとらえる形での不登校問題へのアプローチ。
心理学的な側面 : 教員の仕事が分業化されておらず担任がほとんどのことをする形なので、生徒の逃げ場がなく、不登校に至りやすい構造がある。心理テストを学級経営に応用するアプローチ(心理テスト「Q−U」など)。心理検査や知能検査を不登校支援に応用する。
っ楼茲了抉腑優奪肇錙璽 : 「特別支援教育連携協議会」の場などを活用して、保育園から高校までの支援の連続性を作る。地域にどんな支援機関があり、どこに相談すればいいのかのコンサルテーション・マップを作る。
コ惱環境の工夫 : 担任だけで抱えずに、各学年の担当者などで支援の進捗状況を共有し、対策を検討する。タブレットを個別学習に応用する。
今後の課題 : 不登校をめぐっての訴訟の増加(単位認定など)。不登校児の学力の問題。他職種が支援に入りやすい学校作り。自殺の予防。支援や連携に特化した教員の配置。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの常勤化。教員のアセスメント能力の向上。弁護士と連携しての法的側面の整備。
村上さんが不登校の問題を多角的に分析し、いろいろなツールを使いながら支援に当たっておられることに驚いた。また不登校の問題は奥が深く、学校や支援者だけが関わる問題ではなくて、社会全体で議論していかないといけない課題なのだと感じた。医療機関は不登校支援の一翼を担えるに過ぎないが、学校との協力関係を強め、いっしょに学んでいけるようでありたいと思った。

 

写真14〜16は八代市にある「日奈久(ひなぐ)温泉  金波楼(きんぱろう)」 で撮った写真です。

写真14 廊下も別の時代のものだ。

 

写真15 ヘルシーな和食が出る。

 

写真16 ギャラリーでは「さおり織り」の作品展が行われていた。八代市にある社会福祉施設「氷川学園」の利用者の方の作品なのだそうだ。

 

写真17〜21は「熊本市子ども文化会館」で撮った写真です。

写真17 入り口の様子。熊本城のすぐそばにある。

 

写真18 ボールプールではやすみと響以外にもたくさんの子どもたちが遊んでいた。

 

写真19 細かいところに趣向が凝らしてある。ロッカーもシャレている。

 

写真20 作ったプラ板をうれしそうに持ち歩く響。

 


写真21 粘土コーナーもある。

 

写真22〜24は鹿児島県伊佐市にある「珈琲Gallery 馬舎(ましゃ)」で撮った写真です。

写真22 野趣ある庭園を通ってお店に入る。

 

写真23 店内は独特のセンスで物が配置されている。写真は中二階。

 

写真24 ケーキセットを食べた。洗練された空間もあわせて味わう感じだ。

 

写真25〜26は鹿児島県伊佐市にある「湯之尾滝ガラッパ公園」で撮った写真です。

写真25 シンボルである「ガラッパ(カッパの方言)」をモチーフにした遊具がある。

 

写真26 走り回って喜ぶ響。広々していて気持ちも開ける公園だ。

 

写真27 吉田病院の発達症勉強会の様子。講師の村山さんはたくさんの参考資料を持ってこられていた。講演もまた膨大な知識を織り込んだものだった。

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