お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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発達症の人の就労支援 2019年1月13日(日)

   僕は発達症の子どもから成人・高齢者までの診療をしています。医療機関の役割としては、診断や治療が大切なのですが、発達症の人の治療は投薬だけではうまくいかないことが多いです。実際には社会生活上の相談に乗ること(家族関係・日常生活動作・教育・進路・就労・金銭管理・恋愛・育児など)、生活しやすいように環境を整える手助けをすること、必要に応じて外部機関(教育・福祉・保健・司法・入所施設・就労関係など)と連携すること、福祉サービスや障害年金など社会資源を導入すること、などが大切です。その意味では、発達症の診療はソーシャルワークに近いものがあり、社会的な支援体制について学ぶことが大切です。ですので以前から発達症の人への就労支援には関心を持ってきました。
   また僕自身がライフワークの1つとして取り組んでいることに、地域の職場のメンタルヘルス支援体制を向上させることがあります。事業所や役場などのこころの相談活動や産業医活動をしていますが、職場でのメンタルヘルス問題の背景に発達症が関与していることがよくあります。ですので働く人たちの精神面の安定という観点からも、発達症の人たちの就労問題に関心を持ってきたのです。
   昨年この就労支援の問題について学んだり考えたりするきっかけがいくつかありました。まず1つ目は、熊本県の子ども支援の中核病院である希望ヶ丘病院の見学に行ったことです。重症なケースについての豊富な治療経験があられ、施設面でも提供するサービスの面でもすばらしかったのですが、いちばん印象的だったのは病院長のお話でした。今後取り組みたいことは何ですかとお尋ねした時に、「就労支援です」とおっしゃったのです。診療している子どもたちが成長して社会人となると、やはり就労や生活の自立が問題になります。その支援を充実させていきたいとのお考えでした。
   2つ目は、ハローワークとの連携が進んだことです。人吉市にあるハローワークには大変熱心な職員さんがおられ、以前から病院に勉強に来られたり、協力して就労支援に当たったりしてきていました。その活動が実り、吉田病院とハローワークとで正式に協定を結び、連携して就労支援に当たれるようになったのです。これはとてもうれしいことです。そして就労支援がなかなか進みにくいケースというのは発達症が関与していることが多いですので、人吉球磨地域での発達症の人たちへの就労支援にとっては大きな前進なのです。
   3つ目は、梅永雄二さんの講演を聞いたことです。ジョブコーチとしてかなり重度の発達症の人たちの就労支援に当たってこられた方で、実践経験の厚みがありました。感銘を受けたので、著書である『発達障害の人の就労支援ハンドブック』(梅永雄二著、金剛出版、2010年)を読んでみました。この本にも発達症の人たちが安定して就労できるようになるまで支援に当たられた9人の支援者(ジョブコーチ)のケースレポートがあり、支援の実際の様子がよくわかります。ジョブコーチの仕事の流れのポイントは、)椰佑瞭整嬋堝整佞鬚茲知る、⊃場の特徴をよく知る、K椰佑反場との適切な組み合わせを考える、ず能蕕麓分が中心になって支援をする、イ世鵑世鷽場の人たちが支援をできるように持っていく、の5点です。ジョブコーチという仕事の奥の深さがわかりました。
   このように発達症の人たちの就労支援について学ぶ機会がいくつもあったのですが、さらにありがたいことに2019年2月に地域の事業所の方たちに向けて講演をできることになりました。医療や福祉、保健、教育などに関わる方への講演の機会は比較的ありますが、地域の事業所の方たちに直接お話しできる機会はなかなかありません。せっかくですので講演だけでなく、グループワークなども取り入れて、実践的な学びの場を作れればと思っています。
   発達症に限らず、精神科医療を深めていくと、地域づくりにつながることを実感しています。支援の連携を広げていくなかで、人々がより安心して生き生きと生きていけるような地域作りのお手伝いができればうれしいです。たとえ小さな地域であってもそこを良くしていくことは、もっと大きな世界にはたらきかけることにつながるのではと思います。ちょっと目標が大きすぎるかもしれませんが(笑)、気持ちだけでも大きな志を持って、日々の小さな活動を続けていきましょう。

 

写真1   『発達障害の人の就労支援ハンドブック』(梅永雄二著、金剛出版、2010年)。ジョブコーチの支援の様子が具体例を通して非常によくわかる。

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2019年1月日録1

1/2(水)   大阪府枚方市に遊園地「ひらかたパーク」がある。100年以上の歴史があるそうで、僕が子どもの頃にもポスターを見たことがあった。そのひらかたパークがいまもあって、しかも人気が出てきているそうだ。ちょうど僕の両親宅に帰省していたので、美紗さんと子どもたちを連れて出かけてみた。
   インターネット上の情報には「お正月はすいている」とあったのだが、着いてみると入場券売り場から行列している。たしかに人気があるのだとわかった。なかに入ってみると、コンパクトながら遊具が豊富で、しかも現代的なコンピューターを駆使した遊び場もいろいろあった。またただ単に遊具が並んでいるのではなくて、庭園のようにきれいに見える工夫がされていた。巨大さを誇る遊園地ではなく、一体感を重視した遊園地であると思う。
   友人の詩美ちゃん一家も遊びに来てくれた。互いの子どもたちがいろいろな遊具に乗っただけなのだが、場面場面が不思議なくらい強く記憶に残っている。そしてその記憶にはひらかたパークの景色が含まれている。おそらくひらかたパークには「芸術的な場の力=デザイン性」があり、それが人と人とをつなぐのだろう。
1/3(木)   僕たちが伊丹空港から飛行機で帰る前に、近くにある「カップヌードルミュージアム  大阪池田」に両親が連れていってくれた。カップヌードルを開発した方の記念館なのだが、海外からのお客さんも多く大人気だ。資料を見る以外に、自分なりのオリジナルカップヌードルを作る体験コーナーがあり、ここが大行列になっている。やることは単純で、カップに絵を描いたり、自分でスープや具材を選んだりして、自分なりのカップヌードルを作っていくのだが、この単純なことに魅力がある。それはまるで小さい子どもが初めてペンを持って絵を描けたときのような達成感で、「自分なりに何かを作り出せた」という喜びだ。人間には「世界に1つだけの何かを作りたい」とか「世界に1つだけの存在でありたい」という願望があり、だからこそカップヌードル作りにおもしろさを感じるのではないか。
1/6(日)   友人の渡邉典子さん宅を久しぶりに訪ねた。典子さんは自分なりに仲間を作り、子ども食堂など多彩な活動をされている。お会いしても特に何かを話すわけでもないのだが、非常にくつろげた。子どもたちも遊んでもらって喜んでいた。典子さんは個性が強く、典子さんのお宅も生活の場というよりは芸術性を強く感じさせる。まるで時間が止まっているような感じだ。流れていく時間のなかで、「流されずに独自の時間を持つ」ところに芸術の本質があるのではないか?
1/8(火)   お休みどころで相談を受けた。多問題家族のケースであり、表面的な支援だけでは解決できなかった。前進するには問題の要を見立てることが必要で、そこにアプローチしないといけない。こみいったケースほど要を見抜くのが難しく、あれこれやってみながら考える支援になる。またいまの日本の社会制度は、単一の重い課題には公的支援が入りやすいが、比較的軽度の問題が複合している場合には入りにくい面がある。複合事案に取り組めるような社会的な仕組みが必要だ。

 

写真1〜2は大阪府枚方市にある遊園地「ひらかたパーク」で撮った写真です。


写真1   車がぐるぐる複雑に回転する遊具。デザイン性が高い。

 

写真2   人気のある遊びでは行列ができていた。

 

写真3   大阪府池田市にある「カップヌードルミュージアム 大阪池田」にて。ハンドルをぐるぐる回すと、乾燥した麺の上にカップがかぶさる。

 

写真4   友人の渡邉典子さん。ハンモックで子どもたちを遊ばせてくださっている。

 

写真5   多良木町にある公園「ファミリーパーク宇宙ランド」にて。響は歓声をあげて滑り台を滑っていた。

 

写真6   湯前町にある総合レジャー施設「ゆのまえグリーンパレス」にて。子どもたちはソリを借りて草スキーをした。

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2019年1月日録2

1/12(土)   外来や入院でてんかんを持つ人を診療することが増えてきているので、『てんかん診療スキルアップ』(吉野相英編集、医学書院、2014年)の一部を読み直した。名著であり、何度読んでも発見がある。この本ではてんかんを合併しやすい疾患も取り上げられているが、知的発達症・自閉スペクトラム症・ADHDといった発達症もてんかんを合併しやすいそうだ。僕は発達症を中心に診療しているので、結果的にてんかんと遭遇する率が高まることになる。典型的な発作症状であれば、てんかんはすぐに疑われるのだが、側頭葉てんかんの発作(吐き気がする・不安や恐怖を感じる・デジャブを感じる・ボーッとする・口をモグモグする・手をまさぐる、など)や部分発作のなかの精神発作では、てんかんだと気づかれにくい。てんか
んについては僕は体系的な勉強をしてきていないので自信がないが、経験しながら学んでいきたい。 
   発達症の子どもたちの発達を促進したり、社会性を高めたりするリハビリテーションを、日本語で「療育」と言っている。療育に関しての体系的な本を読んだことがなかったので、いい本がないか探していた。インターネット上で見つけたのが、冊子『発達支援の指針(CDS-Japan 2016改訂版)』(発行:全国児童発達支援協議会、2016年)だ。とてもコンパクトだが、療育についての教科書と言えるような内容だ。
   発達を効果的に支援するには、以下の能力が必要になる。〃鮃・人間関係・遊び・感覚・運動・言葉・表現・生活習慣などの発達の程度についてのきめ細かい評価、発達を促進するための手だての知識と実践経験、使える社会資源についての知識、っ楼茲了抉腑優奪肇錙璽を高めるための行動、イ海譴蕕粒萋阿力帆箸澆鯆蠅瓩詼[Г篝度に関しての知識。
   この冊子は具体的な技法集ではなく、支援活動の概略と枠組みを提示してくれるものだ。そして適切な見立てをする上では、個別の技法よりも、広く見渡せる視点の方が、より大切になる。僕自身も療育の経験がないので限界があるが、療育という分野はどういう分野なのかは、なんとなくつかめてきた気がする。今後は療育の専門家と連携して支援をしながら、療育の方法や強みについて学んでいきたい。 
1/14(月)   美紗さんの姉の令紗さんといっしょに、子どもたちを遊園地に連れていった。遊園地はもともとは子どもの遊びのための場所で、楽しい遊びの寄せ集めのはずだ。僕が小さい頃にも、遊園地に意味を感じたことはなかった。ただ遊べる場所というだけだった。
   ところが大人になったいまの視点で見ると、いい遊園地には何らかの思想や哲学が背景にあるような気がしてくる。祭りにも共通しているのかも知れないが、ただ騒がしければいいわけではない。ほんとうにおもしろさを感じさせる場というのには、何かより大きな目的のための「捧げ物」という面があるのではないか?
   遊園地には、子どもが日常とかけ離れた空間に投げ込まれて、初めてのことに挑戦する「冒険」の要素がある。遊びには創造的な生き方の原点が含まれる。いい遊園地は子どもを刺激したり、発達を促進したりする場所なのだろう。「遊び」ということを掘り下げて考えてみる必要があると思った。
   ただ最後に1つ疑問が残る。それは「この刺激感や探索感を、日常の平凡な日々のなかで持つことはできないか?」ということだ。遊園地の哲学が目標として示すものは、普段から遊びの精神を持って生きることだろう。どんなにささやかな挑戦でもいいので、日々のなかに冒険を見つけていきたい。

 

写真7   『てんかん診療スキルアップ』(吉野相英編集、医学書院、2014年)。基礎的・学問的な知識から、実務に直結する応用的な知識まで、コンパクトにまとめられている。とても使いやすく、かつ勉強になる本だ。

 

写真8   冊子『発達支援の指針(CDS-Japan 2016改訂版)』(発行:全国児童発達支援協議会、2016年)。療育についての総論がまとめられている。

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2019年1月日録3

1/17(木)   映画DVD『ブリグズビー・ベア』(デイブ・マッカリー監督、2017年、アメリカ)を観た。子どもたちも観れるかわいい熊の話かと思ったら、1人の芸術家の成長の物語だった。芸術的なセンスのある人は特異性を持つので、それに合った生き方を見つけるのが難しい。自分自身の人生の道や居場所を探し求めるプロセスはどうしても困難になる。そんな内容なのに、娘のやすみはなぜか観ていた。いい映画には内容に関わらず子どもが観れるところがあると思う。
1/20(日)精神科専門医を目指す「専攻医」の指導に当たる「精神科専門医制度指導医」という立場がある。僕もこの指導医なのだが、資格更新のために受講が求められる「指導医講習会」があったので、東京に出かけた。日帰りの強行スケジュールだったので、時間が間に合うか心配だったが、大丈夫だったのでホッとした。家族も僕の移動に合わせて動いてくれたのでありがたかった。
   専攻医の指導法が主なテーマかと思ったが、専門医制度がどう変わりつつあるかという話が多かった。僕は制度的な面にはあまり関心がないが、大学病院に所属しないと専門医になれない仕組みではなく、地域の病院やクリニックで仕事をしながら専門医になれるような仕組みにしてほしい。僕自身もそうだったから。できればへき地医療に携わりながら専門医が取れるようであってほしいと思う。
   講義のなかには、「精神療法の基本について」(白波瀬丈一郎)という講義もあった。この講義のなかでいちばん鍵になる言葉が「negative capability」だった。これは詩人であるジョン・キーツ(1795〜1821、イギリス)の言葉で、「不確定な、はっきりしない、モヤモヤした状態のまま、問題を手放さずに抱えておく耐久能力」といったような意味になる。日本語訳はまだ確定していないそうだ(インターネット上の論文、「Keats: “Negative Capability” の 「訳語」をめぐる概念の検証」による)。
   僕は精神科を目指した初期に読んだ土居健郎さんの本『方法としての面接』でこの言葉に出会って、いままでずっと心の中に大切に保ってきたので、とてもうれしかった。土居さんによれば、精神科面接の進展の鍵は、「わからない」とか「腑に落ちない」と感じられる部分に隠れており、話を聞いたり質問したりしながらこのはっきりしない部分にアプローチすることが、見立てにつながる。僕自身は困難事例のケース会議で、納得のいかない点を参加者が自由に出し合うなかで、支援方針が見つかるのを何度も経験してきた。おそらく精神科の臨床に限らず、あらゆる創造的な活動には、このnegative capabilityが働いているのではないか。

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2019年1月日録4

1/22(火)   子どもや成人の困難事例の相談を受けた。僕が関わるのは本人・家族・職場関係者などに発達症があったり疑われたりするケースが多い。支援を進めるうえで、「誰のどのような病状がどのように絡んで、困難事例にまでなったのか?」という見立てが決定的に重要だ。的を射た見立てが得られれば、自然と支援が進んでいく。逆に言えば、見立てがわかりにくかったり、間違いやすいケースが困難事例になる。医療・保健・福祉といった支援分野のスタッフは見立ての力を磨く必要があるし、さらに他の分野でも司令塔のような立場の人は特に見立ての力が求められるのだろう。
1/26(土)   発達症にはてんかんが合併しやすいことが知られている。てんかんは神経疾患なので小児科や神経内科で診ていることが多いが、精神疾患を合併しやすいこともあり精神科でも診ている。発達症の診療をするようになってから、てんかんのケースに関わることが増えた。精神科の診療をすればするほど、精神科以外の疾患に関わらざるを得なくなっていく。もともと望んだことではないが、仕方がないのだろう。
1/27(日)   美紗さんの金魚のうちの何匹かが病気で死んでしまい、水槽がさみしくなっていた。久しぶりに宮崎市にある金魚専門店「アクアプラン金魚館」に出かけた。店主の方はいつもながら親切で、いろんな金魚を見せていただいたり、珍しい金魚を買わせていただいた。金魚は温度変化に弱いので、季節の変わり目が要注意だ。
   子どもたちが観たがっていたディズニー映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』(監督:リッチ・ムーア、フィル・ジョンストン、2018年、アメリカ)を観た。ある意味で詰め込みすぎなくらいに内容の豊富な映画だ。インターネットの仕組みそのものをアニメで表現したのがすごいと思う。最近のディズニー映画は子ども向けでもあるが、大人にも勉強になる。現代においては、夢が必要なのは子どもよりも大人の方なのかもしれない。

 

写真9〜10は宮崎県宮崎市にある金魚専門店「アクアプラン金魚館」で撮った写真です。


写真9   外観。住宅地の一角にある。

 

写真10   毎回店主の方に親切にもてなしていただく。

 

写真11   宮崎県宮崎市にある料理店「おぐら  瀬頭店」にて。1956年創業で、チキン南蛮の元祖なのだそうだ。量も質もすばらしく、お客さんも非常に多かった。 

 

写真12〜13は鹿児島県姶良市にある「溶岩焼薩摩屋」で撮った写真です。美紗さんの誕生日の前祝いに行きました。


写真12   外観。住宅地の中にある。

 

写真13   サプライズでお祝いをしてくださった。

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響の療育 2018年12月6日(木)

   息子の響(3歳)については、以前から発達面での心配がありました。こども園に通うようになってしばらくのうちは、「まだ慣れていないから」とか「3月生まれで同じクラスの子たちよりも小さいから」と考えていました。ですが保育士さんの言葉での指示をよくわかっていないことや、一対一でないと作業できないことなどが手帳に書かれてあると、やはりガックリくるのでした。
   また姉のやすみや妹のしずくと比べても、発達のスピードが違うのを感じていました。例えばしずくはまだ1歳半なのに、スプーンを使って自分でごはんを食べようとします。でも響はスプーンで食べさせてもらおうとして、自分からはなかなか食べませんし、好きなものしか食べません。また響はウンチがまだうまくできません。お箸もうまく使えないです。
   3歳半健診の際にも保健師さんの指示がわからずに、スクリーニングが全然できなかったそうです。それで発達検査を受けることになっていました。いよいよ検査の日である12月6日が来たので、美紗さんといっしょに響を保健センターに連れていきました。
   検査をしてくださったのは、僕も何度も会ったことがある心理士さんです。美紗さんと僕は響と同じ部屋にはいますが、会話はせずに様子を見ておくだけです。検査はたくさんの項目に渡っていて、積み木で形を作ったり、物の名前を言ったり、折り紙をしたり、ジャンプをしたりといったことです。響は僕が思っていたよりもずっとよくできていましたが、どんどん集中力が切れて、イスをユラユラさせたり、姿勢が崩れたりしました。1時間集中するのは子どもにとっては大変なんですね。
   さらに保健師さんが美紗さんと僕から聞き取りをしてくださり、そのうえで結果の通知がありました。検査の種類は「新版K式」で、就学前の子どもによく使われます。同じ月齢の子どもの平均が100としたとき、いくつになるかを表します。響は姿勢運動が50台、認知適応が80台、言語社会が70台でした。普段の響よりもよくできたところがたくさんあったので、いい結果になるかと思っていましたから、意外でした。
   また他にも意外だったことがあります。僕は以前から響の知的な発達が遅れているのではと思ってきました。ところが検査結果からは運動発達が圧倒的に遅れています。そのつぎに言葉の発達に心配があり、認知面はいちばん心配が少ないとのことでした。言葉は最近急激に伸びてきていますので、僕たちはいちばん運動面に注意すればいいことになります。やはり親の立場になると、見立てがトンチンカンになってしまうのだとよくわかりました。
   心理士さんからは、「運動面の課題と言語面の課題がありますので、療育に通われてはどうですか?」と勧められました。また楽しみながら運動することが大事とのアドヴァイスもいただきました。そして1年後にまた発達検査を受けてみることになりました。
   美紗さんも僕も療育を受けさせたいと思ったのですが、実は問題がありました。療育の通所施設の空きがないのです。僕は児童発達支援センター「スイスイなかま」の嘱託医をしていますので、通所希望者が多くて満員なことはよく知っていました。「ダメもと」でスイスイなかまに問い合わせてみたのですが、やはり満員でした。 
   通わせる先がなければ、継続的に専門家のアドヴァイスを受けることができません。困っていたとき、去年までスイスイなかまのリーダーをされていた前村さんのことを思い出しました。定年になられたので、自分で通所施設を立ち上げられたのでした。
   さっそく前村さんにお願いしてみました。まずは見学をしてください、そのうえで決めましょうとのことで、通所できる可能性が出てきました。前村さんとは僕は以前から交流があり、エキスパートであられることはよく知っていますから、とてもうれしく思いました。
   ですが僕のように子どもの発達支援の分野に関わっていない人なら、通所先がなければ困ってしまうだろうなぁと思いました。療育の通所施設は近年急増していますが、長年子ども支援に携わっている方の施設もあれば、専門家のいない施設もあり、質の均てん化に大きな課題があることはよく聞いています。そういった情報がないままに通所施設を探さないといけなくなるのは大変だろうなぁと思います。
   発達症は特性の強い子から弱い子までさまざまあり、状態に応じて支援のあり方も変わるべきです。特性が強くて問題が大きい場合には医療+療育+教育支援となるべきですが、軽いケースでは療育だけで経過をみたり、保護者の支援のポイントを伝えるだけにすることが適切でしょう。療育といってもしっかり行えるのは就学前の段階で、小学生になると行える支援が減ります。中学生以上になると部活動などのために、ほとんど行えないことが多いのです。
   ですので3、4歳で発見して療育を入れてあげられる体制があるのが望ましいです。地域の全ての子どもが状態に応じて必要な支援を受けられることが大事です。僕が普段病院で診療しているのは5歳以上の子どもたちなのですが、より小さな子どもたちの支援体制の充実のためにできることが何かないかと思います。「困ったときにSOSを出せる」「自分1人でなんでもしようとせずに、必要なときには支援を利用できる」ことが生きていくうえでとても大事で、そういった能力を付けるうえでも小さいうちから支援を受けることになじんでおくのが大事だと思います。

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2018年12月日録1

12/2(日) 産業保健の分野では腰痛は以前から大事なテーマだった。吉田病院でも腰痛委員会ができて活動している。そこで僕も腰痛の本を読もうと買ったのが、『腰痛のエビデンス』(菊地臣一著、金原出版、2018年)だった。実は大変な名著で含蓄が深く、読み通すのに時間と気力を要した。いい本ほど内容の密度が高い。要点を以下に抜粋する。
●腰痛は腰の問題だけでなく、性格・心理状態・人間関係(家族・職場・地域)などが関与している。
●腰痛は他の関節痛と違い苦悩を伴う。
●肥満と腰痛の関連は不明。
●虐待歴・睡眠障害・社会参加の制限は腰痛を悪化させる。
●誰にでも当てはまる腰痛予防に良い姿勢があるのかは不明。
●手術の成功自体ではなく生活の質の改善や満足度が重視されるようになってきている。
●腰痛の発生そのものを予防する手段は運動以外にはわかっていない。
●肥満・喫煙・持ち上げ動作・姿勢・心理的要素などの危険因子の改善が、予防に有効である証拠はない。
●人間工学的方法の有効性にも証拠はない。
●オーストラリアでは、メディアによるキャンペーンによって、活動障害の軽減⇒傷害保険請求の減少⇒医療費の削減がもたらされた。キャンペーンの内容は、腰痛があっても活動・運動・仕事を継続すること、そして安静を排除することであった。
●職場における運動器の主たる障害の原因は、対人ストレス・職場ストレス・仕事関連環境。
●高齢社会での腰痛治療には、「疾患を治す」という視点よりも、「日常生活に支障がなくなる」ことを目指す視点が求められる。
●温熱療法や冷却療法の有効性について、はっきりした結論は出ていない。
●運動不足の人には、非感染性疾患・認知機能低下・抑うつ症状・活動障害・身体機能低下などがより起こりやすい。
●治療手段としての安静に価値はない。
●鎮痛薬物療法は腰痛の治療手段として有効だが、いま再検討を迫られている。
●鎮痛薬物の併用についてはまだ十分に研究されておらず、エビデンスが乏しい。
●アメリカでは深刻なオピオイドの乱用がみられている。
●オピオイド入手目的でドクターショッピングをする患者には以下の特徴がみられる。名指しでの薬剤要求・同一症状での度々の受診・疑わしい病歴・不釣り合いな客観的指標。
●日本では整体・整骨・接骨院、マッサージ、鍼灸などがよく利用されているが、代替療法のエビデンスはまだ不十分である。
●保存療法で有効性が立証された手技がまだないのが現状。
●職場での身体的負荷の減少が、腰痛の有病率や就労障害の減少につながっていないとの指摘あり。
●慢性腰痛に対する認知行動療法の効果は立証されている。運動療法・行動療法と固定術ではほぼ同等の治療効果がある。
●マインドフルネスは期待の持てる手技であるが、現時点ではまだエビデンスが乏しい。
●音楽の有効性についての報告もある。
●脳への電気刺激も将来の治療法の候補として研究されている。
●脊椎外科医は手術を計画する際には心理・社会的因子に配慮する必要がある。
●手術例の約10%は、術前の身体症状に精神医学的問題が関与している。
●手術成績不良例の約30%で精神医学的問題が成績不良に関与している。
●多数回手術例や手術不成功例で、手術それ自体に問題のある患者はほとんどいない。手術の適応でないの手術をしたというのがほとんどのケースである。
12/4(火) 発達症の子どもたちの療育のための通所施設である児童発達支援センター「スイスイなかま」が人吉市にある。僕は嘱託医をしているので、半年ごとに健診に出かける。通所している子どもたちには慣れにくさの強い子が多く、初対面の僕の診察に耐えるのは大変だ。職員さんは事前に健診ですること(聴診する、首をさわる、お腹をさわる)を絵にして、手順が一目でわかるものを作り、子どもたちの予行演習までしてくださったそうだ。今日は9人の子どもたちの診察をしたが、みんな緊張しながらも診察を受けることができていた。これには就学前健診の練習の意味合いもこめてあるそうだ。
   保護者の方たちの相談も受けたが、やはりみなさん「この子が成長していくと、どうなるのか?」という不安を持っておられた。発達症の子どもの成長に伴う起こりやすいトラブルや対策、相談窓口と支援機関などをわかりやすくまとめた資料が必要だと思った。また困ったときの相談先が複数あるのも必要だと思う。

 

写真1 『腰痛のエビデンス』(菊地臣一著、金原出版、2018年)。すばらしい内容と密度を備えている。腰痛治療は整形外科と精神科の接点なのだとわかった。

 

写真2 近所の犬と遊ぶ娘のしずく。しずくは犬のところに行きたがる。

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2018年12月日録2

12/4(火)続き 美紗さんが飼っている「らんちゅう」という種類の金魚2匹が、急に死んでしまった。ずっと元気だったので驚きで、美紗さんはショックを受けていた。調べてみると金魚は温度変化に弱く、春や秋に病気になりやすいそうだ。らんちゅうはかわいくて人気がある反面、病気になりやすく弱いので、いったん病気になると急速に衰弱してしまう。金魚の飼育は難しいと思った。
   娘のやすみが産まれた頃から、友人グループの食事会が続いている。2〜3ヶ月に1回程度で、一品持ちよりの形式だ。子どもたちが他の子どもたちと遊べるのでありがたい。また異業種交流の場でもあって、僕にとっては医療以外の分野の人と話せる貴重な機会だ。
   やすみとはじめ君が12月生まれだったので、誕生日を祝っていただいた。やすみはプレゼントをもらって大はしゃぎだが、響は自分がもらえなかったので、しょんぼりしている。でも友人はそこまで考えて、子どもたちみんなにプレゼントを買ってきてくれていた。僕たちはよくしていただくばかりで恐縮だ。この場に来ると、「子どもは社会で育てるもの」ということを実感することができる。
12/5(水) 娘のしずくを公園で遊ばせようと錦町にある「錦・くらんど公園」に行くと、ティピーが立っている。ティピーはアメリカ先住民の移動式住居なのだが、ティピーを知っている人は少ないし、立てられる人はなかなかいない。きっと友人の阿部さんだろうと思って行ってみると、やはり阿部さんと仲間の人たちだった。「錦オーガニック祭り」の準備をしているそうだ。
   阿部さんは大工だが、生きる知恵を求めてアメリカ先住民のところまで何度も行っている。おそらく30年くらいかけて掘り下げておられるが、それが若い仲間たちに伝わって、祭りにまでなっていてすごいと思った。自分のライフワークを見つけてやり続けることができると、必ず形になる。
   建設会社である三和建設の職員さん向けに健康講座を行った。例年精神科の話をしているが、安全管理のしっかりした職場で困っている人が少ないためか、あまり熱心に聞いてもらえていない。そこで今年はテーマを腰痛にしてみた。腰痛は困っている人が多いこともあり、例年よりは聞いてもらえたと思う。建設業の現場をよく知って、職員さんの役に立つような健康管理の情報をお伝えしないといけない。

 

写真3 友人たちが娘のやすみと友人のはじめ君の誕生日祝いをしてくれた。

 

写真4 カフェレストラン「Farmer's Cafe Sakuri 咲莉(さくり)」(〒8680302熊本県球磨郡錦町一武4018、電話0966380390)。自作のピザ窯で焼かれるピザは、ほのかに木の香りがする。

 

写真5 錦町にある「錦・くらんど公園」にて。友人の阿部さんたちがアメリカ先住民の移動用住居であるティピーを立てていた。

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2018年12月日録3

12/8(土) 熊本県の精神科家族会の連合体である「熊本県精神障害者福祉会連合会」には過去何度か講演に呼んでいただいている。今年は人吉市で1泊研修をされるとのことだ。精神科の問題を持つ家族・当事者・支援者が集まって学べる貴重な機会であり、僕も招いていただいて光栄に思った。
   僕がお話したのは、「精神疾患の背景にある発達症」で、以前から話したかったテーマだ。精神科病院に長期入院をしている人のなかには、統合失調症と診断名が付いていても、実はベースに発達症があり、そちらの症状のせいで退院ができない人がたくさんいる。見立てを変えてみることで支援が進むということを何度も経験してきているので、見立ての大事さを強調した。また精神科は生活全般(人間関係・家族関係・経済面・教育・就労・住まい・食事・社会参加など)をみていかないと支援がうまくいかないこともお話した。見方を変えてみることで、少しでも改善のヒントが見つかるかもしれない。
12/9(日) 錦町で開かれた「くまオーガニック祭り」に参加した。すごく冷え込んだのだが、賑わっていて驚いた。70近い店舗が参加しており、有機栽培の野菜を使った食べ物を中心に、小物や衣類などさまざまなものが売られていた。オーガニックという言葉は狭く取れば有機農法のことを指すと思うが、この祭りではもっと広く「手作り的なものや生き方」を表しているようだった。「既存の制度にとらわれすぎずに、ゆったりと」といった雰囲気が強く、ややついていけない面もあったが、普段触れられない文化に出会えた。僕も日頃あまりに仕事のことを考えすぎなのではと感じた。
12/11(火)   多良木町にある福祉型障がい児入所施設「多良木学園」の嘱託医を僕はしている。半年に1回の健診に出かけた。多良木学園は50年以上の歴史があり、もともとは支援学校の寮として始まった。そのために知的な課題の大きな子どもたちの生活訓練を支援の基本としている。だが最近では情緒面の不安定な子どもや養育環境に課題のあるケースが増えており、知的な力や生活力はあるのに、対人関係や気持ちの不安定さで苦しむ子どもが増えてきている。これは多良木学園だけに限らず、病院でも学校でも共通にみられる傾向だ。この現実に制度が追い付いていない状況があるので、どうしても支援困難な事例が多くなる。多良木学園と病院の連携強化はもちろん、子どもの支援職の全体が協力しあえる体制を作るのが急務だ。
12/12(水)   認知症支援の会議に参加した。高齢者の問題の相談窓口は地域包括支援センターであり、介護の中心は介護施設であるが、ケースによっては病院や警察との連携も求められる。地域包括支援センターを中心に、さまざまな専門職が緩やかにつながり合う体制が望ましい。都市部に比べて人吉球磨のような小さなエリアの方が、顔の見える生きた連携が作りやすいのではないかと思った。
   職場のメンタルヘルス研修に参加した人から報告を聞いた。テーマは.瓮鵐織襯悒襯垢肇魯薀好瓮鵐函↓休職者の復職支援、H達症の支援、だった。この3つはまさに僕が日々関わっていることであるが、全国的な課題でもあるのだとわかった。発達症の人の就労支援は今後の大きな流れになると思われる。

 

写真6〜7は錦町で開かれた「くまオーガニック祭り」に参加した際の写真です。


写真6 会場である「錦・くらんど公園」は駐車場が埋まってしまっていた。

 

写真7 さまざまな店舗が並んでいて活気があった。手づくり市場だ。   

 

写真8 やすみの6歳の誕生日。

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2018年12月日録4

12/15(土) やすみと響の保育園の発表会があった。やすみは最終学年なこともあり、歌・踊り・暗唱・楽器のどれも上手にこなせていた。心配だったのは響の方だが、とても楽しそうに歌ったり踊ったりしていた。いろいろ心配だが、最終的には響は成長していくのではないかと思った。
12/18(火) 響の視力検査のために熊本県御船町にある「みふね眼科」に出かけた。検査の技師さんは子どもが興味を持ちやすい道具をいろいろ使って検査してくださった。ただ響が検査が理解できていないのか、ほんとうに見えていないのかがはっきりしない部分があるので、3ヶ月後に再度受診になった。診察を待っている間に読んだ冊子で弱視のことを知った。当たり前と言えば当たり前だが、視力にも発達の過程があり、発達がうまく進まない状態(弱視)があり、発達促進のための対策がある。精神科では脳神経系の発達を診療しているが、発達という言葉にはもっと広がりがあるのを知った。
   人吉市にある児童発達支援施設「ファミリーサポートハウス ミリミリ」に響を連れて訪ね、運営されている前村さんのお話を聞いた。響は週に1回通所できることになりそうだ。前村さんと特別な話をしたわけではないのだが、非常に安心でき、僕の頭を締め付けていた悩みから解放されたと感じた。結局「自分一人で悩む必要はなく、いっしょに悩んでくれる人がいる」ことや、「的確に見立てて解決に向けて進める方法を持っている人がいる」ことが大事なのだろう。前よりもリラックスして響と接することができるし、響もぐんぐん成長している。すでに療育の目的が達成されたような気もするが、せっかくなので通所しながら僕たちも勉強していきたい。
12/22(土) 発達症の人の就労支援の勉強会があったので、八代市に出かけた。精神科のクリニックをされているドクターのお話だったが、「自分なりに人をつないでいく方法」を考えて、行き着いた先がなんと「飲み屋の開店」だったそうだ。たしかにお話を聞いていると、精神科の専門家というよりも、人が好きで好奇心が強くて、分野を問わず人を結びつけることができる人柄が感じられた。自分の個性を深めていくことには大きな意義がある。
12/24(月) 子どもたちを連れて僕の両親のところへ里帰りした。子どもたちはいとこたちと遊べて大はしゃぎだ。両親は子どもたちが遊べるようにとあちこち連れていってくれる。純粋に子どもたちを楽しませるためなのだが、いつも行った先では僕自身が学べることがたくさんある。子どもが楽しめる場所を探すことのなかに、両親の生き方や考え方が反映されているからだろう。
   「琵琶湖博物館」には初めて出かけたが、琵琶湖の地質・生態・文化などを多面的に展示してありおもしろかった。特に興味深かったのが地質の部分で、日本が大陸から切れたり、火山が噴火したり、地面が陥没したり、かなり激しく変化しながら琵琶湖が形成されたことがわかる。地質を学ぶと、ずいぶん世界が違って見えるのだろう。
12/26(水) 両親が子どもたちを「びわ湖こどもの国」に連れていってくれた。アスレチックスなどの遊具がたくさんあり、屋内にはエアートランポリンやボルダリングがある。子どもたちの遊びのための場所なのだが、子どもの運動発達にもすごくよい。さりげなく子どもたちに自分の限界に挑む精神を与える面もある。子どもの遊びを追求すると、子どもの発達支援に行き着くのだろう。療育の本質は遊びにあると聞くが、たしかにそうなのだ。
   医療職の友人と話す機会があった。その友人には才能があり、独自の視点がある。ひけらかさない人柄もあって、集団プレーもできる。大変に優れた人なのだが、力を尽くすべき分野とまだ出会えていないところが気の毒だった。打ち込める分野と出会ってこそ、人は自分の限界を認識し、変化しながら成長していける。ライフワークが見つからないと、一般的な有能さで終わってしまう。人間の仕事において、個人の能力よりも、「やるべきこと」との出会いの方が大事なのだろう。どれほどささやかな活動でも、個人が深く根をはって続けていく場合、世界を変えうるのだ。

 

写真9 さざなみ保育園の発表会。響が上手に踊っていてうれしかった。

 

写真10 熊本県御船町にある「みふね眼科」。子どもが興味を持ちやすいように工夫して響の視力検査をしてくださった。

 

写真11 熊本県御船町の河原にて。

 

写真12 熊本県御船町のロシア料理店「ゆう和」。スープのつぼ焼きを子どもたちが大好きだ。もともと着物屋さんをされていたことがあり、2階には衣類や小物が販売されている。

 

写真13 あさぎり町にある美容室「レッドヘア」にて。しずくはジッとしていることができた。

 

写真14〜16は滋賀県草津市にある「琵琶湖博物館」で撮った写真です。


写真14 外観。なかはかなり広い。

 

写真15 琵琶湖の生態系を感覚的につかめるように展示が工夫されている。

 

写真16 世界に何億もある湖のなかで、10万年以上存在している古代湖は30ほどしかない。琵琶湖は古代湖だ。ロシアのバイカル湖もその1つで、互いの博物館どうしで交流があるそうだ。バイカルアザラシの水槽もあった。

 

写真17 箱館山スキー場にて。人工雪のエリアで子どもたちは遊んだ。

 

写真18〜20は滋賀県高島市にある子どもの遊び場「びわ湖こどもの国」で撮った写真です。


写真18 広い敷地に遊具がたくさんある。建物のなかでも遊べる。

 

写真19 ボルダリングがある。

 

写真20 エアートランポリンで遊ぶやすみと響。

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