お休みどころ 2008年11月10日(月)
聖好さんの一周忌の集いの前日には、各地から続々と人がやってきました。午前中には鶴上うしをさんの車で林洋子さんが到着。いっしょにパンを食べたあと、明日の公演の会場づくりです。
花の寺の2階に飾ってある物をどけるよう、次々と洋子さんから指示が出ます。から傘、ゾウの置物、祭壇。カメの置物も一階に運んだのですが、やっぱり使おうと指示が出ます。窓には暗幕…。
鶴上うしをさんは洋子さんの指示に従って、てきぱきと会場づくりをします。うしをさんがおられたからよかったものの、僕一人ではとてもできませんでした。うしをさんは今回の林洋子九州ツアー(7ヶ所)のまとめ役。運営力がものすごいのです。
洋子さんとうしをさんがふもとの民宿へおりていったら、今度は田嶋順子さんの車で齋藤たきちさん、三木次代さん、石原真木子さんが到着しました。さっそく三木さんは自分の草木染め・手織りの着物の展示にかかります。三木さんは聖好さんを追悼する作品展「たったひとつの魂に」の開催直前にもかかわらず、自分の作品を持ってかけつけてくださったのです。
展示場所は母屋のひだまりルームにすぐ決まりました。そこからが大変です。着物を壁に吊るしたり、帯を梁から垂らしたり…。高い所に釘を打つなどの高所の作業は齋藤たきちさんの担当です。ふだんから果樹栽培の仕事で鍛えられておられる体は動きが違います。
部屋全体の美的なバランスは田嶋さんと石原さんが見ています。その場にいた全員で作業が進んでいきます。
三木さんは着物の一枚を畳の上に置いています。そうです。ここは聖好さんが倒れてなくなった、まさにその場所なのです。着物を着せてあげたかったと、三木さんはずっと考えてこられたそうです。
そしていよいよ展示ができあがりました。みんなは下の民宿に下りていきます。石原さんだけ残ります。今晩はどうしても聖好さんのいたお休みどころに泊まりたいのだそうです。
さあ、石原さんと夕ごはんのカレーを食べて、早く寝て明日に備えよう。と思いつつ、久しぶりに会う石原さんとの話が尽きないのでした。
興野康也
10月のお休みどころ
10/5(日) 雨、くもり。食糧庫の整理。
10/7(火) くもり。聖好さんの一周忌チラシの発送が終了。
10/12(日) 山の神祭り。9時〜午後3時。近所5軒9人の小さな祭り。一年のうちでいちばんここ平谷に住んでいる実感のする日である。
今年の当番である椎葉正美さん宅に皆が集合。庭で縄をない、しめ縄と御幣を手作りする。米・塩・焼酎・お菓子などを持って、近くの山にある山の神様のお社へ。掃除をし、捧げ物をする。
そのあとは、椎葉さん宅で宴会。孫たち4人も加わって、にぎやかである。来年の当番は我家だが…。
10/15(水) いしき園(救護施設・養護老人ホーム併設)にて認知症の講演。120人ほどの前で話す。
10/21(火) 衣装ケース(茶箱)のしょうのうの詰替え。電気スタンドの電球交換。
10/27(月) ホオジロ、カワラヒワ、ジョウビタキなど冬鳥の一群がやってくる。冬ぶとんの準備。ズボンのすその縫いとり。
2008.11.18 Tuesday
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お休みどころ
聖好さんの一周忌の集い 感想集
(第8回お休みどころ芸術祭)
日時:2008年11月3日(月・祝)10時〜17時
参加人数:20名
講師:斎藤たきち
林洋子
内容:
・林洋子さんの一人語り「なめとこ山の熊」と賢治文語詩朗唱4曲。
・斎藤たきちさんの講演。百姓としての生き方、宮澤賢治、「斎藤農園」の発足、現代農業について。
・林洋子さんの78歳の誕生日のお祝い。
・斎藤たきちさんを囲んで農業についての質疑応答。
あわせて、三木次代さんの作品展(草木染・手織りの着物)たったひとつの魂に―聖好さんへ―」も行いました。
おいでくださった皆様、お花・お菓子・お酒・食べものなどを送ってくださった皆様、ありがとうございました。皆様が思いを寄せてくださったおかげで、あたたかな会になりました。御礼申し上げます。
聖好さんを偲ぶ集まりはこれで一段落とし、これからは聖好さんの遺稿集の出版に向けて一歩一歩進んでいきたいと思います。
興野康也
聖好さん
あなたと縁のあった方々が集まって、あなたのおかげであったかい会になりましたよ。亡くなってまで、本当にありがとう! 私はこの一年あなたのまなざしを想いながら織った着物を皆さんに、そして何よりもあなたに見てもらいたくて、あなたのお家に飾らせていただきました。あなたの暮らしを想いながら――。
神戸 三木次代
林洋子さんの宮沢賢治、目をつぶると物語がそこにあらわれてきました。たきちさんの心やさしさに、まだまだ日本の農業に未来はあると確信しました。聖好さん、お久しぶり。オキノさん、ぼちぼちいきましょう。日々生きていることが我々のお仕事のようだと思います。
樋上睦子
聖好さん 秀子さん、雅子さん他の友人を代表してきました。
あなたの導きで、新しいご縁をいただいたり、新しい様々なことに目を見開くこの頃です。これからは、自分の納得のいく生き方を、他の人々の役に立てる生き方をおくればせながらしていきます。貴女の後を少しずつついていこうと思っています。
小堀郁江
初めて参加させていただきました。林洋子さんの公演、斎藤たきちさんのお話、どちらもとても楽しく、勉強になりました。食事もおいしかったです。また、うかがいます。
塚本浩行
林洋子さんの『なめとこ山の熊』生まれて初めて聞きました。感動しました。この地でまた新しい出会いと感動をありがとうございました。よかったです。
浦松眞
林洋子さんの一人語り始めて見させていただきました。物語に引き込まれてゆく、自分がとで心地良く、久々の感動でした。とても楽しい時間でした。ありがとうございます。
白岩(しらいわ)弘行
なめとこ山の熊の親子の会話、今日で四回目。毎回この場面で涙が出てしまう。いつも洋子さんありがとう。たきちさんのお話を聞き『今日は死ぬのにいい日だ』といつでも言えるような生き方をしたいと思った。
阿部雅弘
林洋子さんの圧倒的な語り演奏には心打たれました。こうしてそれぞれの心に種を播いていく百姓のこころを共有した日でした。上島聖好さんも土の中でさぞかし喜んでいることでしょう。ありがとうございました。
斎藤たきち
半年ぶりにお休みどころにやってきました。楽しい時間おいしいお食事を頂きありがとうございました。また来ます。
2008.11.3 松下世津子
皆様にお会いして楽しいひとときでした。これも興野さん、聖好さんの導きと思います。洋子さんの演奏も感激いたしました。斎藤さんのラ・フランス、柿、などのおいしかったこと。やさしいお人柄から産まれたものと思います。有難うございました。
住吉志保子
久し振りに集い、楽しく過ごせ、有難うございました。聖好さんの思いの強さを改めて感じ、またこれから展かれていく道が見えたようです。つながれていく命の響きを聞き、私も気持ちがふるいました。やはり思ったこの道を歩いていくのだと――。たきちさんのお話もお姿も心の中にスーッと入ってきて、おともできて、幸せでした。また、洋子さんの公演、今までで一番心にしみ、ずっしりと、そして、文語詩朗唱に涙しました。感動の波が広がっていきます。ありがとうございました。
P.S. 三木さんのつむぎに深く感銘しました。
田嶋順子
今日もここに来れた事に感謝の思いでいっぱいです。林洋子さんの語りに引き込まれ、「なめとこ山の熊」心の中に広がりました。大好きな大好きな世界です。ありがとうございました。いつまでもお元気で、いて下さい。
小川泰子
今日も又、沢山の出会いをありがとうございます。これも聖好さんのおかげと感謝しています。
鶴上うしを
楽しい時間をありがとうございました。また色々な人達と出会い、行き道では偶然林洋子さんと出会いびっくりしました。また、お休みどころ前ではチビにも出迎えてもらえて、この出会い大切にしたいと思います。
長谷川薫
「お休みどころは聖好さんそのもの」と興野さんが言われるとおり、あそこにもここにも聖好さんの残した言葉、くらし方、いろいろ…そんなものを目にして、聖好さんの面影を感じて、胸がつまる思いになりました。お休みどころにふとんをしいてひとりで眠ると、重苦しいさびしさにつぶされそうで寝つけなかったよ。聖好さんあなたはもういない。残されたものは、今日又リセットして生きなおします。きれいな秋がいっぱい。
石原真木子
今回、平谷に集っていただいた「みなさん」これなかった「みなさん」ありがとうございました。
たきちさん、もう少し詳しいお話しをお聞きしたかったです。当地の我が恩師のつれあいの方に申し上げておりましたが、あと十年年が少なかったら、農業の技術についてお教えをお願いするのですが……。
林さん、今回も…感動の一刻でした。
みなさんありがとうございました。
堀田雄次
聖好さん、去年できなかったことを、今年愉しくできました。たきちさんもいらして下さいましたよ! 私も「なめとこ山の熊」、「巨豚」もやりました。「巨豚」ではキョトン、キョトンと踊ってる聖好さんの姿がたしかに視えました。「お休みどころ」、楽しく続けましょう!!
林洋子
2008.11.11 Tuesday
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お休みどころ
フラッシュバック
嫌な場面を思い出す
ふとしたことから
そっちへそっちへ考えが伸び
映像となってよみがえる
2008年6月9日(月) お休みどころ
2008.10.21 Tuesday
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お休みどころ
椅子
座る場所のないバス停に
ある日椅子ひとつ現れた
ずっと前からあったかのように
いたって自然に置いてあった
一体誰が持ってきたのか
自分の椅子をバス停に
見えない誰かに感謝しながら
椅子に座ってバスを待つ
2008年5月31日(土) 下伊敷
2008.10.21 Tuesday
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お休みどころ
自尊心
自尊心を保つこと
思いのほかに難しい
あんなことできる こんなことできる
思っていても追いこされ
なにか人とは違ったところ
どこか自分が特別なところ
心のなかに持っていたい
できれば人にも認められたい
2008年5月30日(金) 鹿児島
2008.10.21 Tuesday
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お休みどころ
自販機でお買物
お母さんから200円もらい
女の子二人でジュースを買いに
自分たちだけで買うのは初めて
二人手をつなぎ不安げな顔
そろりそろりと自販機に
近づいていってじっと眺める
お金をいれてしばらく考え
ボタンを押さずに迷ったまま
どれを買ったらいいのかわからず
またお母さんに相談する
100円玉をもうひとつもらい
今度はきちんと買えるよと
ボタンを押すと出てきたものは
買いたかったのと別のジュース
飲みたくないと二人は泣きべそ
飲まなきゃだめと叱られた
2008年5月28日(水) 鹿児島空港
2008.10.21 Tuesday
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お休みどころ
切株
ダム湖の水が少なくなると
思わぬものが顔を出す
湖底に残る枯れた切株
水に沈んで20年ほど
腐らずいまも残っている
2008年5月28日(水) 市房ダム
2008.10.21 Tuesday
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お休みどころ
バス
人吉市まで日に5往復
小さなバスが走ってる
いつもほとんどお客がいない
運転手さんもむなしそう
村が金出し走っている
小さなバスはさびしそう
いまでは村の人口も減って
みんなはほとんど車に乗る
林業炭焼き栄えたころは
村には大勢人がいて
バスはたくさんの人を乗せて
エッサエッサと走ってた
エネルギー源は石油に変わり
産業構造変化して
山林業は衰退の一途
村には仕事がなくなって
仕事求めて人は都会へ
村の人口は少なくなり
バスに乗る人も少なくなって
小さなバスはさびしそう
2008年5月28日(水) 水上村
2008.10.21 Tuesday
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お休みどころ
お休みどころ 2008年9月30日(火)
阿蘇に住む森逸広(いつひろ)さんは建具屋さんです。お休みどころの納屋を改装するとき、浦松棟梁の紹介で建具や窓を作っていただきました。その後、母屋の土間を改装して「ひだまり」ルームを作るときにも、戸や窓をおねがいしました。
その森さんに長机3コの製作を依頼しました。11/3、聖好さんの一周忌の集いの食事会の際に使うためです。
お休みどころには、すでに長机が3コあります(長さは192センチ幅44センチ高さ30センチ)。ですが、この3つは三段重ねにして棚がわりになっており、大量の鍋やビンや食材がのっているのです。これらの鍋やビンを移動しないと長机は使えません。
いままでは集会のたびに、食料庫の床いっぱいに鍋類を並べひろげて、長机を使っていました。ですが、毎回これでは手間がかかるばかりですので、新しく注文することにしたのです。
注文して1ヶ月もしない9/28、森さんは妻の弘子さん、息子の耕一郎くん(中学3年)と一家3人で長机を届けに来てくださいました。御自宅の2階を改装する際に大きな杉板が出てきたそうで、それが長机の板になりました。幅52センチ。大きく頑丈です。
弘子さんは昼食のために炊きこみごはん、卵焼き、カボチャの煮物、サヤインゲンのゴマあえなどを持参してくださいました。森夫妻は農業もしておられ、米も野菜も自分たちでつくったものです。
耕一郎君は宮大工になりたいそうです。以前は中卒で弟子入りするつもりだったのですが、いろいろ迷って高校に進学することにしました。進路の話になると、耕一郎君の目は曇りがちです。
ところが、その耕一郎君の目が輝く瞬間があります。自分が好きなことを話すときです。小さいころは木登りと穴掘り、物を分解したり組み立てたりが好き。学校では理科の実験や数学の問題を解くことだそうです。
手で物を組み立てるのが好きなのですから、やっぱり大工さん向きだと思いました。迷いながらもやりたいことを見つけていってほしいですね。
「内容があって難しく書いてある本」がほしいという耕一郎君に、詩集『倚りかからず』(茨木のり子)を差し上げました。お休みどころの名前の由来である詩「お休みどころ」が入っていますので。
いまからいろいろ学んでいく耕一郎君の姿を見ていると、「未来には希望がある」という気持ちになるのでした。
興野康也
9月のお休みどころ
9/2(火) コピー機のトナー交換。オオバ人吉の川嶋さん来訪。聖好さんのことを話す。
古い農機具を整理。馬鍬(まんが)を花の寺1Fに飾る。
母屋の中の間に、障子をいれる。障子紙は書家の関口香奈恵さんの反故紙。5年前の来訪の折に貼っていただいたもの。
9/8(月)父の還暦の誕生日。松本剛一さんに紹介していただいたドイツワインを、お祝いに贈る。
9/15(月) 台風接近。雨。
聖好さんの一周忌のチラシが完成。以後、約140人の方に郵便やFAXで送る。
花の寺2Fの床に毛布を敷く。ストーブを焚きはじめる。
9/28(日) 織物作家・齋藤幸江(さちえ)さんから作品が届く。11/3の一周忌のため。「境界の旅」シリーズの作品で、人間の体の細胞のような形の不思議な作品。
森逸広さんが一家三人で
2008.10.07 Tuesday
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お休みどころ
蜂
一匹の蜂が死んでいた
窓辺でじっと動かない
羽をふりおろす
その瞬間に
死んで固まり
動かなくなった
一匹の蜂が死んでいた
窓辺で動かなくなった
2008年5月27日(火) お休みどころ
2008.09.30 Tuesday
11:44 | posted by
お休みどころ