お休みどころ

こころの相談活動を作り続ける
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響の療育 2018年12月6日(木)

   息子の響(3歳)については、以前から発達面での心配がありました。こども園に通うようになってしばらくのうちは、「まだ慣れていないから」とか「3月生まれで同じクラスの子たちよりも小さいから」と考えていました。ですが保育士さんの言葉での指示をよくわかっていないことや、一対一でないと作業できないことなどが手帳に書かれてあると、やはりガックリくるのでした。
   また姉のやすみや妹のしずくと比べても、発達のスピードが違うのを感じていました。例えばしずくはまだ1歳半なのに、スプーンを使って自分でごはんを食べようとします。でも響はスプーンで食べさせてもらおうとして、自分からはなかなか食べませんし、好きなものしか食べません。また響はウンチがまだうまくできません。お箸もうまく使えないです。
   3歳半健診の際にも保健師さんの指示がわからずに、スクリーニングが全然できなかったそうです。それで発達検査を受けることになっていました。いよいよ検査の日である12月6日が来たので、美紗さんといっしょに響を保健センターに連れていきました。
   検査をしてくださったのは、僕も何度も会ったことがある心理士さんです。美紗さんと僕は響と同じ部屋にはいますが、会話はせずに様子を見ておくだけです。検査はたくさんの項目に渡っていて、積み木で形を作ったり、物の名前を言ったり、折り紙をしたり、ジャンプをしたりといったことです。響は僕が思っていたよりもずっとよくできていましたが、どんどん集中力が切れて、イスをユラユラさせたり、姿勢が崩れたりしました。1時間集中するのは子どもにとっては大変なんですね。
   さらに保健師さんが美紗さんと僕から聞き取りをしてくださり、そのうえで結果の通知がありました。検査の種類は「新版K式」で、就学前の子どもによく使われます。同じ月齢の子どもの平均が100としたとき、いくつになるかを表します。響は姿勢運動が50台、認知適応が80台、言語社会が70台でした。普段の響よりもよくできたところがたくさんあったので、いい結果になるかと思っていましたから、意外でした。
   また他にも意外だったことがあります。僕は以前から響の知的な発達が遅れているのではと思ってきました。ところが検査結果からは運動発達が圧倒的に遅れています。そのつぎに言葉の発達に心配があり、認知面はいちばん心配が少ないとのことでした。言葉は最近急激に伸びてきていますので、僕たちはいちばん運動面に注意すればいいことになります。やはり親の立場になると、見立てがトンチンカンになってしまうのだとよくわかりました。
   心理士さんからは、「運動面の課題と言語面の課題がありますので、療育に通われてはどうですか?」と勧められました。また楽しみながら運動することが大事とのアドヴァイスもいただきました。そして1年後にまた発達検査を受けてみることになりました。
   美紗さんも僕も療育を受けさせたいと思ったのですが、実は問題がありました。療育の通所施設の空きがないのです。僕は児童発達支援センター「スイスイなかま」の嘱託医をしていますので、通所希望者が多くて満員なことはよく知っていました。「ダメもと」でスイスイなかまに問い合わせてみたのですが、やはり満員でした。 
   通わせる先がなければ、継続的に専門家のアドヴァイスを受けることができません。困っていたとき、去年までスイスイなかまのリーダーをされていた前村さんのことを思い出しました。定年になられたので、自分で通所施設を立ち上げられたのでした。
   さっそく前村さんにお願いしてみました。まずは見学をしてください、そのうえで決めましょうとのことで、通所できる可能性が出てきました。前村さんとは僕は以前から交流があり、エキスパートであられることはよく知っていますから、とてもうれしく思いました。
   ですが僕のように子どもの発達支援の分野に関わっていない人なら、通所先がなければ困ってしまうだろうなぁと思いました。療育の通所施設は近年急増していますが、長年子ども支援に携わっている方の施設もあれば、専門家のいない施設もあり、質の均てん化に大きな課題があることはよく聞いています。そういった情報がないままに通所施設を探さないといけなくなるのは大変だろうなぁと思います。
   発達症は特性の強い子から弱い子までさまざまあり、状態に応じて支援のあり方も変わるべきです。特性が強くて問題が大きい場合には医療+療育+教育支援となるべきですが、軽いケースでは療育だけで経過をみたり、保護者の支援のポイントを伝えるだけにすることが適切でしょう。療育といってもしっかり行えるのは就学前の段階で、小学生になると行える支援が減ります。中学生以上になると部活動などのために、ほとんど行えないことが多いのです。
   ですので3、4歳で発見して療育を入れてあげられる体制があるのが望ましいです。地域の全ての子どもが状態に応じて必要な支援を受けられることが大事です。僕が普段病院で診療しているのは5歳以上の子どもたちなのですが、より小さな子どもたちの支援体制の充実のためにできることが何かないかと思います。「困ったときにSOSを出せる」「自分1人でなんでもしようとせずに、必要なときには支援を利用できる」ことが生きていくうえでとても大事で、そういった能力を付けるうえでも小さいうちから支援を受けることになじんでおくのが大事だと思います。

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2018年12月日録1

12/2(日) 産業保健の分野では腰痛は以前から大事なテーマだった。吉田病院でも腰痛委員会ができて活動している。そこで僕も腰痛の本を読もうと買ったのが、『腰痛のエビデンス』(菊地臣一著、金原出版、2018年)だった。実は大変な名著で含蓄が深く、読み通すのに時間と気力を要した。いい本ほど内容の密度が高い。要点を以下に抜粋する。
●腰痛は腰の問題だけでなく、性格・心理状態・人間関係(家族・職場・地域)などが関与している。
●腰痛は他の関節痛と違い苦悩を伴う。
●肥満と腰痛の関連は不明。
●虐待歴・睡眠障害・社会参加の制限は腰痛を悪化させる。
●誰にでも当てはまる腰痛予防に良い姿勢があるのかは不明。
●手術の成功自体ではなく生活の質の改善や満足度が重視されるようになってきている。
●腰痛の発生そのものを予防する手段は運動以外にはわかっていない。
●肥満・喫煙・持ち上げ動作・姿勢・心理的要素などの危険因子の改善が、予防に有効である証拠はない。
●人間工学的方法の有効性にも証拠はない。
●オーストラリアでは、メディアによるキャンペーンによって、活動障害の軽減⇒傷害保険請求の減少⇒医療費の削減がもたらされた。キャンペーンの内容は、腰痛があっても活動・運動・仕事を継続すること、そして安静を排除することであった。
●職場における運動器の主たる障害の原因は、対人ストレス・職場ストレス・仕事関連環境。
●高齢社会での腰痛治療には、「疾患を治す」という視点よりも、「日常生活に支障がなくなる」ことを目指す視点が求められる。
●温熱療法や冷却療法の有効性について、はっきりした結論は出ていない。
●運動不足の人には、非感染性疾患・認知機能低下・抑うつ症状・活動障害・身体機能低下などがより起こりやすい。
●治療手段としての安静に価値はない。
●鎮痛薬物療法は腰痛の治療手段として有効だが、いま再検討を迫られている。
●鎮痛薬物の併用についてはまだ十分に研究されておらず、エビデンスが乏しい。
●アメリカでは深刻なオピオイドの乱用がみられている。
●オピオイド入手目的でドクターショッピングをする患者には以下の特徴がみられる。名指しでの薬剤要求・同一症状での度々の受診・疑わしい病歴・不釣り合いな客観的指標。
●日本では整体・整骨・接骨院、マッサージ、鍼灸などがよく利用されているが、代替療法のエビデンスはまだ不十分である。
●保存療法で有効性が立証された手技がまだないのが現状。
●職場での身体的負荷の減少が、腰痛の有病率や就労障害の減少につながっていないとの指摘あり。
●慢性腰痛に対する認知行動療法の効果は立証されている。運動療法・行動療法と固定術ではほぼ同等の治療効果がある。
●マインドフルネスは期待の持てる手技であるが、現時点ではまだエビデンスが乏しい。
●音楽の有効性についての報告もある。
●脳への電気刺激も将来の治療法の候補として研究されている。
●脊椎外科医は手術を計画する際には心理・社会的因子に配慮する必要がある。
●手術例の約10%は、術前の身体症状に精神医学的問題が関与している。
●手術成績不良例の約30%で精神医学的問題が成績不良に関与している。
●多数回手術例や手術不成功例で、手術それ自体に問題のある患者はほとんどいない。手術の適応でないの手術をしたというのがほとんどのケースである。
12/4(火) 発達症の子どもたちの療育のための通所施設である児童発達支援センター「スイスイなかま」が人吉市にある。僕は嘱託医をしているので、半年ごとに健診に出かける。通所している子どもたちには慣れにくさの強い子が多く、初対面の僕の診察に耐えるのは大変だ。職員さんは事前に健診ですること(聴診する、首をさわる、お腹をさわる)を絵にして、手順が一目でわかるものを作り、子どもたちの予行演習までしてくださったそうだ。今日は9人の子どもたちの診察をしたが、みんな緊張しながらも診察を受けることができていた。これには就学前健診の練習の意味合いもこめてあるそうだ。
   保護者の方たちの相談も受けたが、やはりみなさん「この子が成長していくと、どうなるのか?」という不安を持っておられた。発達症の子どもの成長に伴う起こりやすいトラブルや対策、相談窓口と支援機関などをわかりやすくまとめた資料が必要だと思った。また困ったときの相談先が複数あるのも必要だと思う。

 

写真1 『腰痛のエビデンス』(菊地臣一著、金原出版、2018年)。すばらしい内容と密度を備えている。腰痛治療は整形外科と精神科の接点なのだとわかった。

 

写真2 近所の犬と遊ぶ娘のしずく。しずくは犬のところに行きたがる。

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2018年12月日録2

12/4(火)続き 美紗さんが飼っている「らんちゅう」という種類の金魚2匹が、急に死んでしまった。ずっと元気だったので驚きで、美紗さんはショックを受けていた。調べてみると金魚は温度変化に弱く、春や秋に病気になりやすいそうだ。らんちゅうはかわいくて人気がある反面、病気になりやすく弱いので、いったん病気になると急速に衰弱してしまう。金魚の飼育は難しいと思った。
   娘のやすみが産まれた頃から、友人グループの食事会が続いている。2〜3ヶ月に1回程度で、一品持ちよりの形式だ。子どもたちが他の子どもたちと遊べるのでありがたい。また異業種交流の場でもあって、僕にとっては医療以外の分野の人と話せる貴重な機会だ。
   やすみとはじめ君が12月生まれだったので、誕生日を祝っていただいた。やすみはプレゼントをもらって大はしゃぎだが、響は自分がもらえなかったので、しょんぼりしている。でも友人はそこまで考えて、子どもたちみんなにプレゼントを買ってきてくれていた。僕たちはよくしていただくばかりで恐縮だ。この場に来ると、「子どもは社会で育てるもの」ということを実感することができる。
12/5(水) 娘のしずくを公園で遊ばせようと錦町にある「錦・くらんど公園」に行くと、ティピーが立っている。ティピーはアメリカ先住民の移動式住居なのだが、ティピーを知っている人は少ないし、立てられる人はなかなかいない。きっと友人の阿部さんだろうと思って行ってみると、やはり阿部さんと仲間の人たちだった。「錦オーガニック祭り」の準備をしているそうだ。
   阿部さんは大工だが、生きる知恵を求めてアメリカ先住民のところまで何度も行っている。おそらく30年くらいかけて掘り下げておられるが、それが若い仲間たちに伝わって、祭りにまでなっていてすごいと思った。自分のライフワークを見つけてやり続けることができると、必ず形になる。
   建設会社である三和建設の職員さん向けに健康講座を行った。例年精神科の話をしているが、安全管理のしっかりした職場で困っている人が少ないためか、あまり熱心に聞いてもらえていない。そこで今年はテーマを腰痛にしてみた。腰痛は困っている人が多いこともあり、例年よりは聞いてもらえたと思う。建設業の現場をよく知って、職員さんの役に立つような健康管理の情報をお伝えしないといけない。

 

写真3 友人たちが娘のやすみと友人のはじめ君の誕生日祝いをしてくれた。

 

写真4 カフェレストラン「Farmer's Cafe Sakuri 咲莉(さくり)」(〒8680302熊本県球磨郡錦町一武4018、電話0966380390)。自作のピザ窯で焼かれるピザは、ほのかに木の香りがする。

 

写真5 錦町にある「錦・くらんど公園」にて。友人の阿部さんたちがアメリカ先住民の移動用住居であるティピーを立てていた。

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2018年12月日録3

12/8(土) 熊本県の精神科家族会の連合体である「熊本県精神障害者福祉会連合会」には過去何度か講演に呼んでいただいている。今年は人吉市で1泊研修をされるとのことだ。精神科の問題を持つ家族・当事者・支援者が集まって学べる貴重な機会であり、僕も招いていただいて光栄に思った。
   僕がお話したのは、「精神疾患の背景にある発達症」で、以前から話したかったテーマだ。精神科病院に長期入院をしている人のなかには、統合失調症と診断名が付いていても、実はベースに発達症があり、そちらの症状のせいで退院ができない人がたくさんいる。見立てを変えてみることで支援が進むということを何度も経験してきているので、見立ての大事さを強調した。また精神科は生活全般(人間関係・家族関係・経済面・教育・就労・住まい・食事・社会参加など)をみていかないと支援がうまくいかないこともお話した。見方を変えてみることで、少しでも改善のヒントが見つかるかもしれない。
12/9(日) 錦町で開かれた「くまオーガニック祭り」に参加した。すごく冷え込んだのだが、賑わっていて驚いた。70近い店舗が参加しており、有機栽培の野菜を使った食べ物を中心に、小物や衣類などさまざまなものが売られていた。オーガニックという言葉は狭く取れば有機農法のことを指すと思うが、この祭りではもっと広く「手作り的なものや生き方」を表しているようだった。「既存の制度にとらわれすぎずに、ゆったりと」といった雰囲気が強く、ややついていけない面もあったが、普段触れられない文化に出会えた。僕も日頃あまりに仕事のことを考えすぎなのではと感じた。
12/11(火)   多良木町にある福祉型障がい児入所施設「多良木学園」の嘱託医を僕はしている。半年に1回の健診に出かけた。多良木学園は50年以上の歴史があり、もともとは支援学校の寮として始まった。そのために知的な課題の大きな子どもたちの生活訓練を支援の基本としている。だが最近では情緒面の不安定な子どもや養育環境に課題のあるケースが増えており、知的な力や生活力はあるのに、対人関係や気持ちの不安定さで苦しむ子どもが増えてきている。これは多良木学園だけに限らず、病院でも学校でも共通にみられる傾向だ。この現実に制度が追い付いていない状況があるので、どうしても支援困難な事例が多くなる。多良木学園と病院の連携強化はもちろん、子どもの支援職の全体が協力しあえる体制を作るのが急務だ。
12/12(水)   認知症支援の会議に参加した。高齢者の問題の相談窓口は地域包括支援センターであり、介護の中心は介護施設であるが、ケースによっては病院や警察との連携も求められる。地域包括支援センターを中心に、さまざまな専門職が緩やかにつながり合う体制が望ましい。都市部に比べて人吉球磨のような小さなエリアの方が、顔の見える生きた連携が作りやすいのではないかと思った。
   職場のメンタルヘルス研修に参加した人から報告を聞いた。テーマは.瓮鵐織襯悒襯垢肇魯薀好瓮鵐函↓休職者の復職支援、H達症の支援、だった。この3つはまさに僕が日々関わっていることであるが、全国的な課題でもあるのだとわかった。発達症の人の就労支援は今後の大きな流れになると思われる。

 

写真6〜7は錦町で開かれた「くまオーガニック祭り」に参加した際の写真です。


写真6 会場である「錦・くらんど公園」は駐車場が埋まってしまっていた。

 

写真7 さまざまな店舗が並んでいて活気があった。手づくり市場だ。   

 

写真8 やすみの6歳の誕生日。

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2018年12月日録4

12/15(土) やすみと響の保育園の発表会があった。やすみは最終学年なこともあり、歌・踊り・暗唱・楽器のどれも上手にこなせていた。心配だったのは響の方だが、とても楽しそうに歌ったり踊ったりしていた。いろいろ心配だが、最終的には響は成長していくのではないかと思った。
12/18(火) 響の視力検査のために熊本県御船町にある「みふね眼科」に出かけた。検査の技師さんは子どもが興味を持ちやすい道具をいろいろ使って検査してくださった。ただ響が検査が理解できていないのか、ほんとうに見えていないのかがはっきりしない部分があるので、3ヶ月後に再度受診になった。診察を待っている間に読んだ冊子で弱視のことを知った。当たり前と言えば当たり前だが、視力にも発達の過程があり、発達がうまく進まない状態(弱視)があり、発達促進のための対策がある。精神科では脳神経系の発達を診療しているが、発達という言葉にはもっと広がりがあるのを知った。
   人吉市にある児童発達支援施設「ファミリーサポートハウス ミリミリ」に響を連れて訪ね、運営されている前村さんのお話を聞いた。響は週に1回通所できることになりそうだ。前村さんと特別な話をしたわけではないのだが、非常に安心でき、僕の頭を締め付けていた悩みから解放されたと感じた。結局「自分一人で悩む必要はなく、いっしょに悩んでくれる人がいる」ことや、「的確に見立てて解決に向けて進める方法を持っている人がいる」ことが大事なのだろう。前よりもリラックスして響と接することができるし、響もぐんぐん成長している。すでに療育の目的が達成されたような気もするが、せっかくなので通所しながら僕たちも勉強していきたい。
12/22(土) 発達症の人の就労支援の勉強会があったので、八代市に出かけた。精神科のクリニックをされているドクターのお話だったが、「自分なりに人をつないでいく方法」を考えて、行き着いた先がなんと「飲み屋の開店」だったそうだ。たしかにお話を聞いていると、精神科の専門家というよりも、人が好きで好奇心が強くて、分野を問わず人を結びつけることができる人柄が感じられた。自分の個性を深めていくことには大きな意義がある。
12/24(月) 子どもたちを連れて僕の両親のところへ里帰りした。子どもたちはいとこたちと遊べて大はしゃぎだ。両親は子どもたちが遊べるようにとあちこち連れていってくれる。純粋に子どもたちを楽しませるためなのだが、いつも行った先では僕自身が学べることがたくさんある。子どもが楽しめる場所を探すことのなかに、両親の生き方や考え方が反映されているからだろう。
   「琵琶湖博物館」には初めて出かけたが、琵琶湖の地質・生態・文化などを多面的に展示してありおもしろかった。特に興味深かったのが地質の部分で、日本が大陸から切れたり、火山が噴火したり、地面が陥没したり、かなり激しく変化しながら琵琶湖が形成されたことがわかる。地質を学ぶと、ずいぶん世界が違って見えるのだろう。
12/26(水) 両親が子どもたちを「びわ湖こどもの国」に連れていってくれた。アスレチックスなどの遊具がたくさんあり、屋内にはエアートランポリンやボルダリングがある。子どもたちの遊びのための場所なのだが、子どもの運動発達にもすごくよい。さりげなく子どもたちに自分の限界に挑む精神を与える面もある。子どもの遊びを追求すると、子どもの発達支援に行き着くのだろう。療育の本質は遊びにあると聞くが、たしかにそうなのだ。
   医療職の友人と話す機会があった。その友人には才能があり、独自の視点がある。ひけらかさない人柄もあって、集団プレーもできる。大変に優れた人なのだが、力を尽くすべき分野とまだ出会えていないところが気の毒だった。打ち込める分野と出会ってこそ、人は自分の限界を認識し、変化しながら成長していける。ライフワークが見つからないと、一般的な有能さで終わってしまう。人間の仕事において、個人の能力よりも、「やるべきこと」との出会いの方が大事なのだろう。どれほどささやかな活動でも、個人が深く根をはって続けていく場合、世界を変えうるのだ。

 

写真9 さざなみ保育園の発表会。響が上手に踊っていてうれしかった。

 

写真10 熊本県御船町にある「みふね眼科」。子どもが興味を持ちやすいように工夫して響の視力検査をしてくださった。

 

写真11 熊本県御船町の河原にて。

 

写真12 熊本県御船町のロシア料理店「ゆう和」。スープのつぼ焼きを子どもたちが大好きだ。もともと着物屋さんをされていたことがあり、2階には衣類や小物が販売されている。

 

写真13 あさぎり町にある美容室「レッドヘア」にて。しずくはジッとしていることができた。

 

写真14〜16は滋賀県草津市にある「琵琶湖博物館」で撮った写真です。


写真14 外観。なかはかなり広い。

 

写真15 琵琶湖の生態系を感覚的につかめるように展示が工夫されている。

 

写真16 世界に何億もある湖のなかで、10万年以上存在している古代湖は30ほどしかない。琵琶湖は古代湖だ。ロシアのバイカル湖もその1つで、互いの博物館どうしで交流があるそうだ。バイカルアザラシの水槽もあった。

 

写真17 箱館山スキー場にて。人工雪のエリアで子どもたちは遊んだ。

 

写真18〜20は滋賀県高島市にある子どもの遊び場「びわ湖こどもの国」で撮った写真です。


写真18 広い敷地に遊具がたくさんある。建物のなかでも遊べる。

 

写真19 ボルダリングがある。

 

写真20 エアートランポリンで遊ぶやすみと響。

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九州大金魚博覧会に参加する 2018年11月23日(金)


   妻の美紗さんが金魚に関心があると最初に知ったのは、たしか新婚旅行で行ったオーストリアのウィーンの動物園でだったと思います。世界最古の動物園であるにも関わらず、コウモリの飛び交うなかを通り抜けるといった斬新な展示や創意工夫が溢れていて楽しかったです。そのなかに世界の金魚の展示されている一角があったのでした。僕の記憶違いでなければ、たしか美紗さんが喜んだんだと思います。
   それから何年も経って、娘のやすみがお祭りの金魚すくいで金魚をもらってきたことから、美紗さんが金魚を飼い始めることになりました。この最初の飼育はうまくいきませんでした。ほとんどが死んでしまったのです。
   1つ目の問題は、「和金(わきん)」と「出目金(でめきん)」を同じ水槽に入れてしまったことでした。原種のフナに近くて俊敏な和金と、ふんわりゆったり泳ぐ出目金とでは、スピードが違いすぎて合わないのです。結果的には追い回された出目金が水槽の保温器の裏にこもってしまい、そのまま死んでしまいました。種類の違う金魚は分けて飼うのが原則であること、また金魚の相性は試してみないとわからないことが多く、合わない場合はいったん離してあげないといけないことをあとで知りました。
   もう1つの問題は、病気対策をしなかったことでした。「尾ぐされ病」「転覆病」といった病気が金魚にもいろいろあり、疑われるときには対策を打たないといけないことをあとで知りました。対策には、”袖い龍盖を別の水槽に移す、⊃總紊凌紊鮹舷紊ら金魚の体液に近い濃度の塩水に変える、「ニューグリーンF」のような薬を使う、などがあるそうです。特に金魚すくいの金魚は病気を持っていることも多いので、はじめから塩浴をさせてあげる方がいいそうです。あとからわかったことがとても多いのでした。
   本を買って飼育法を調べていくうちに美紗さんの金魚熱に火が付き始め、本格的に金魚を飼うことになりました。インターネットで調べて見つけた、宮崎市の金魚屋さん「アクアプラン金魚館」に行ってみました。お店の方は一見愛想のいい方ではなさそうですが、お話をするとかなりの金魚への愛情や金魚を普及させたい気持ちで運営されていることがわかります。この方にいい飼育グッズを教えていただいたり、いろんな金魚を見せていただいたりしたのでした。
   美紗さんの好きな「らんちゅう」や出目金などを飼っていまに至ります。いまではらんちゅうの仲間は大きいもの5匹、小さいもの6匹、土佐金1匹、出目金の仲間3匹が家にいます。お世話をするのは美紗さんで、僕はたまに水槽を洗う手伝いをするくらいですが、家族が増えたような気がするのでした。
   その後熊本県長洲町にある「金魚の館」に行ったり、ハウステンボスで金魚とお花のコラボの展示を見たりしました。ただ僕たちは金魚の品評会には行ったことがなく、一度本格的に展示を見に行ってみたいと思っていました。そのときインターネットで見つけたのが、「九州大金魚博覧会」です。あくまでもインターネット上の記事によればですが、スタッフの方は金魚文化を残したいという気持ちで赤字になりながらされているそうです。去年は行けなかったのですが、幸い今年は祝日が休めましたので出かけてみました。
   福岡県のみやま市にある「東照寺」というお寺が会場です。着いてみると、大々的に金魚博覧会をやっているという感じではなく、意外でした。ですがお寺の境内に出店があり、金魚の無料提供があったり、安くでいい金魚を買えたり、金魚すくいをできたりしました。響が金魚を欲しがり、やすみは金魚すくいをしたがり、美紗さんも出目金を買って、また金魚が増えました(笑)。
   建物のなかでは金魚の展示があったのですが、とにかく大きくて美しい金魚ばかりでした。5万円といったびっくりするような価格が付いていましたが、たしかにめったにないような大きくて美形の金魚ばかりなのでした。さらに金魚グッズの販売コーナーがあり、ストラップやハンコ、絵、小物、衣類など、普段は見つからないものが多くて美紗さんが喜んでいました。
   出店の粕汁やお好み焼きなどもおいしかったです。博覧会の方も出店の方も、とにかく親切で、サービス精神がいっぱいなことに驚きました。「お寺の方が金魚が大好きで、始められたんだろうね」と美紗さんと話しました。いままでも感じてきたのですが、金魚好きな方は熱い人が多いですね。
   僕は知らなかったのですが、金魚を飼う文化の歴史は古く、江戸時代には確実に品評会があった記録があるそうです。金魚の魅力は美しさだけでなく多様性にあり、遺伝的にはそれほど差がないはずなのに、色や形に大きな違いが生じます。さらに原種のフナに戻ろうとする傾向があるため、何万匹もの稚魚のなかから美しくなりそうな魚を選り抜く作業を根気よく繰り返さないと、見た目に美しい金魚は生まれないそうです。金魚の美しさはある種の奇形のようなものであり、非常に人工的なものなのですね。
   手間ひまかけて美形の魚を作ることがいいことなのかはやや疑問が残らないわけではありませんが、芸術品とはそのようなものなのでしょう。先人たちから引き継いだ金魚の美をさらに高めようとしたり、新種を作り出そうとしている熱心なファンがたくさんいるそうです。僕は金魚を見るだけ、美紗さんは飼うだけですが、奥の深い世界だと感じます。どこまで入り込むかは美紗さん次第ですが、一度大規模な品評会にも行ってみたいです。

 

写真1 お休みどころの「らんちゅう」たち。

 

写真2〜5は福岡県みやま市で開かれた九州大金魚博覧会で撮った写真です。


写真2 金魚の無料配付コーナーもあった。響がほしいと言い、小さな「琉金(りゅうきん)」をいただいた。

 

写真3 金魚の販売コーナー。美紗さんは三色柄の琉金を2尾飼った。

 

写真4 館内ではさまざまな金魚が展示されていた。

 

写真5 東照寺の境内の出店の様子。粕汁がおいしかった。

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フリースクール「学びの杜学園」での面談 2018年11月25日(日)

   フリースクール「学びの杜学園」は不登校の子どもたちが通える学習の場です。鹿児島県日置市の廃校(いまは公民館になっている)を借りて、代表の江口直美さんが運営しています。一般のフリースクールと比べてしっかりした教育体制があるところに特色があります。また外部講師の協力が豊富で、通常の勉強に加えて、社交ダンス・活け花・津軽三味線・農作業など体感型の学習を取り入れているところも特色です。不登校の子どもが登校できるようになると学園を卒業するので人数の変動がありますが、数人から十数人くらいの子どもたちが通っています。中学生が中心です。
   僕は学園の設立時から手伝っていますが、当初はすべてが手探りだったこともあり、学園を訪問したり、合宿に参加したり、生徒や保護者と面談したりする機会がときどきありました。受診したり入院したりする生徒さんもありました。その後学園の運営が軌道に乗り、次第に僕の関わりも少なくなりました。
   ところが最近また学園をお手伝いすることが増えてきました。学園を訪問して生徒さんたちと話したり、教育者向けの勉強会をしたりです。そして今度は保護者面談の依頼があったので、出かけました。僕が遠方にも関わらず行きやすいのは、美紗さんの実家が鹿児島市なので、美紗さんの実家に滞在しながら行けるからです。
   家族面談は4組でした。3時間取っていたのですが、予定よりも1時間オーバーしてしまいました。家族面談は白熱しやすいですので、やはり今度からは1組1時間を取らないといけないですね。
   面談や学園からの相談を通して感じたことを以下に列記します。
  南日本新聞の一面で取り上げられたこともあり、鹿児島県内のほぼ全域から生徒さんが集まっている。
  発達症の比較的重い生徒さんも増えている。
  家族背景に課題のあるケースも増えている。
  結果として教育支援だけでなく、医療的な支援、そして福祉的な生活支援のニーズが高まってきている。
   福祉的な生活支援を行うためにはスクールソーシャルワーカーの力が必要です。いまは江口さんが一人でなんでもされていますが、教育者と支援者は分けないと、うまく支援が進まないです。多職種で役割分担をしながら関われる体制づくりが求められています。
   このソーシャルワークの部分が以前から学びの杜学園の弱点でした。協力者を探すことが当面の課題になると思います。直接的に支援をしなくても、ケースごとに課題を整理して介入の焦点を定めるだけでも助かります。豊富な経験を持つスクールソーシャルワーカーの方が参加してくださるとありがたいです。

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2018年11月日録1 

11/1(木) 美紗さんは友人の着物の先生に教わりながら、娘のやすみの七五三の着付けを練習している。美紗さんは自分で着物を着るのはすでにできるので、やすみに着せるのも簡単なのだろうと僕は思っていた。でも自分で着るのと、人に着せるのとでは、全然違うのだそうだ。美紗さんがためしにやすみに着せてみたが、着物がダブダブだったり、やすみがジッとしていられなかったりして、大変そうだった。着物は着せ方ひとつで気品が変わったりするそうで奥が深い。やすみに着物を自分で着せてあげたいというのが当初の美紗さんの願いだった。何年もかかって準備して、もうすぐ本番が来る。毎日子どもが寝たあとで美紗さんは練習している。 
11/3(土) 吉田病院の文化祭である「紅葉祭」が開かれた。18歳で高次脳機能障害を患い、その後歌手として活動してきた一ノ瀬たけしさんが歌を歌ってくださり、障害を受けとめて強みを活かして生きていく姿勢に感銘を受けた。子どもたちがたくさん来てくださり、キッズコーナーやスタンプラリーが大人気だった。精神科病院の文化祭というと地味なイメージがあるが、子どもたちの笑い声が響き渡る明るいお祭りになった。多くの人に病院に足を運んでいただき、親しみを持ってもらえたらうれしい。地域に開かれた病院になっていければすばらしいと思う。
11/4(日) 熊本県こども総合療育センターの療育公開講座「発達障害の人の就労支援」(梅永雄二)に参加した。発達症を持つ人たちの就労支援に長年取り組んできた方のお話で、非常に勉強になった。僕の印象に残った要点は以下のとおりだ。\人の発達症で支援を受ける対象は、自閉スペクトラム症の人が圧倒的に多い。発達症の人は就職もできにくく、かつ就職できても続きにくい状況にある。B狄Δ忙蠅詬由は業務能力ではないことが多い。むしろ業務自体は平均以上にできる人も多い。だ験茱螢坤燹κ歙供ΠЩ◆Υ蔽韻並仗邑鯲・金銭管理といった日常生活の基本的な活動能力(ソフトスキル)に課題があり、トラブルになることが多い。タ場の同僚や上司に発達症について知ってもらうことが有効。構造化や環境
調整も有効。 
11/6(火) 娘のやすみ(5歳)と響(3歳)の七五三だった。美紗さんはやすみの着物を自分で着付けられるように、ずっと前から練習してきた。事前に着付けをしてみたときには、やすみがジッとできずに動いて、うまくいかなかった。でも本番では美紗さんのお母さんに助けてもらったこともあり比較的スムースに着付けができた。美容師さんにヘアメイクをしてもらうと、やすみも響も普段よりずっと年上に見えるので驚いた。鹿児島市の神社に出かけたあとに、写真屋さんで写真を撮ってもらった。特別なことをするわけではないのだが、子どもたちの成長の1段階を迎えられたことがありがたかった。

 

写真1   娘のやすみの七五三の着物。美紗さんは着付けを学んで練習してきた。

 

写真2   球磨村にある「一勝地(いっしょうち)温泉 かわせみ」のレストラン。谷間の傾斜地にあり、向こう側の山がよく見える。

 

写真3   近くを散歩した。傾斜地に石垣を組んで段々畑や田んぼが作られてきたことがわかる。

 

写真4   熊本県こども総合療育センターの療育公開講座「発達障害の人の就労支援」(梅永雄二)が開かれた八代市鏡文化センター。

 

写真5   やすみと響の七五三。美紗さんは以前から着付けを練習してきた。

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2018年11月日録2

11/11(日) 病院の職員旅行で大分県に出かけた。旅そのものが目的ではなく、職員間の交流が目的なのだが、いいメンバーで行くと旅も交流も両方が充実する。普段の業務内では見えないスタッフの素顔が見えたり、いままでの経験を聞けたりもする。今回の旅で感じたのは、幸いなことに優秀で意欲のある人が多いということだ。いい仕事をしていくためには、やりがいや誇りのようなものが不可欠だ。職員の静かな自信が徐々に高まってきているのを感じる。 
11/13(火) 家の近くに新しくパン屋さんができているのを以前気づき、いつか行きたいと思っていた。娘のしずくを連れて公園にピクニックに行くことにしたので、寄ってみた。意外なことに、「日々パン」はもう20年以上移動販売をしているパン工場が最近改装して出したお店だった。さらに意外なことには、普段からわが家で買っているパンだった。子どもたちが中耳炎を繰り返しているので耳鼻科の病院に定期的に行くが、そのときに病院の前に来ている移動販売のパンを子どもたちへのごほうびとして買っている。なんとそのパンだった。自分たちがいいと思うものをたどっていくと、「実は出どころは同じだった」ということがよくある。人間の感覚は目に見えない特徴も感じ取っているのだろう。
   職場のメンタルヘルス問題の相談を受けた。職場の問題はよくハラスメントの形を取る。でも通常のハラスメント問題と違って、メンタルヘルスがからむと「どちらが正しくて、どちらが悪いか」がハッキリしないのが特徴だ。対処法も「悪い方を裁く」という形で進めることはなく、「トラブルがとりあえずおさまるための方法」を組み合わせて進めていくのがほとんどだ。
   もうひとつ職場のメンタルヘルス問題が難しいのは、組織の問題が背景にあることが多いことだ。組織がうまく機能していないと、スタッフの不和、特定の人への業務の集中、士気の低下などが起きやすく、結果としてメンタルヘルス問題が起きやすい。その結果休職者が出たりして、さらに人員が少なくなる悪循環に陥りやすい。メンタルヘルス問題への対応力を付けるだけでなく、職場の風土の改善にまでいたれたらといつも思う。医療側からの努力に職場側からの努力が組み合わさると、有効な変化を起こせる場合がある。
11/14(水) 地域の認知症支援の会議に出ている間に、美紗さんからメールが届いていた。「しずくがテレビを指して『ママ、みて』って言ったよ」。まだしずくは1歳半なので2語文を話すのには早いが、あり得ると思った。兄と姉の様子を見て、すぐにまねをして身に付けていくからだ。またチャレンジ精神も旺盛だ。例えば食事を自分でスプーンを使って食べる、兄が服を着るときにボタンを付けてあげようとする、お風呂の前に自分で服を脱ごうとする、といったことがみられる。幼児期の発達のためには、下の子ほど有利な面があるのかもしれない。

 

写真6〜7は相良村にある「日々パン」で撮った写真です。


写真6   お店の外観。パン工場に隣接している。

 

写真7   店内。長年移動販売を続けているパンだけにおいしい

 

写真8   ヤモリの侵入するすき間をふさいでくださっている坂田さん。家のメインテナンスをなんでもしてくださるので、ありがたい存在だ。

 

写真9   クモの巣を竹ホウキで払おうとする響。

 

写真10   人吉市の村山公園にて。しずくは上の子たちのまねをして、高いところに登ろうとする。

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2018年11月日録3

11/18(日) 娘のやすみと同じ年のまこと君がお母さんといっしょに遊びに来てくれた。美紗さんは事前におもちゃを配置して遊び部屋を作ったりして、念入りに準備していた。そのかいあって、子どもたちはワァワァ言って楽しんでいた。お客さんがあると、子どもたちは喜ぶ。人のたくさん来る家でありたいと思った。
11/20(火) 保育士さん向けの4回シリーズの研修会の最後で、虐待ケースや多問題家族ケースへの対応を話した。困難なケースほど、一生懸命関わっても振り回されたりする。でも誰かがその役割をしないと、支援は前進しない。保育士さんたちと協力して支援を進めていければとてもありがたい。関心を持ってくださる保育士さんが1人でもおられたら成功だと思う。
11/21(水) 娘のやすみと息子の響が通うさざなみ保育園で、「さざなみ まーけっと」があった。これは子どもが体験する市場で、子どもたちが折り紙などで作ったお花やハンバーガーやおもちゃを購入する。商品は紙で作った100円硬貨で買える。やすみたち年長の子どもが売り子だったのだが、ものすごく熱心に声を出して販売するのに驚いた。仕事をする喜びというのは普遍的なものであり、幼児でも体験できるのだとわかった。おそらく将来の学校教育はもっと職業体験を取り入れるのではないか。
   小学校での勉強会に病院スタッフといっしょに出かけた。グループワークをしたのだが、短時間であるにも関わらず盛り上がった。学校現場には生活面の課題の大きい子や、病気を持つ子もいる。教育を受けられる状態に持っていくのが先決で、そこに病院が担える役割がある。今後ますます病院は教育機能を備えていかないといけないし、学校もケア機能を高めていかないといけなくなるだろう。
11/22(木) 「こころの健康アドバイザー事業」という学校を医療スタッフが支える仕組みがあり、ソーシャルワーカーやカウンセラーといっしょに僕も参加している。その研修会があり、若い同僚のカウンセラーがペアレント・トレーニングについて話した。これは発達症の子どもの保護者を対象とする教育プログラムで、子どもへの接し方を保護者が学んでいく。吉田病院でも保護者支援の枠組みとしていつか実施できればと思う。

 

写真11   やすみと同い年のまこと君が遊びに来てくれた。

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